経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 103/308

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基礎知識300歴史から学ぶ経済学# 96アメリカ独立戦争/西洋経済史アメリカ独立戦争の原因について述べなさい。【解説】□解説ビデオクリップイギリスは東インド会社を支援するために、茶の独占販売権を与え、これまで....

基礎知識300歴史から学ぶ経済学# 96アメリカ独立戦争/西洋経済史アメリカ独立戦争の原因について述べなさい。【解説】□解説ビデオクリップイギリスは東インド会社を支援するために、茶の独占販売権を与え、これまでその利益を享受してきた植民地商人に大きな打撃を与えた。そこで、ボストンの急進派市民が中心となって東インド会社の船の積み荷を襲い海中に投棄した(1773年のボストン茶会事件)。ここに植民地アメリカとイギリスの本格的な対立が始まった。このような対立の発端は、ヨーロッパにおける7年戦争、新大陸におけるフレンチ・インディアン戦争の戦費を植民地に転嫁するために、蔵相タウンゼントの提案によって茶・ガラス・紙などに輸入関税が課され、さらにあらゆる公文書や新聞・書籍出版物に本国発行の印紙を張ることが義務付けられ、植民地人の間で激しい反対運動が起こった。これらに先立ちイギリス王ジョージ3世はアパラチア山脈以西への移住を禁止する宣言を発布し、植民地人の反感を買っていた。このようなイギリスと植民地の対立の根本的原因は、アメリカをイギリス資本主義の原料供給地及び市場とする従属的立場を強要する重商主義政策にあった。本国産業と競争する恐れのある産業は抑圧し、本国資本主義に好都合な産業は促進し、全体として植民地の均衡のとれた国民経済としての発展を妨げ、全般的に課税を強行して行った。その結果、植民地人は「代表なくして課税なし」というスローガンを掲げてイギリスの横暴に立ち向かい、こうして1775年独立戦争に突入した。参考文献:鈴木圭介編『アメリカ経済史Ⅰ』東京大学出版会,1980年【関連問題】年月日1.アメリカ独立戦争は何年に終結したか。2.アメリカ独立宣言を起草した第3代大統領は誰か。3.アメリカ合衆国の独立記念日は何月何日か。