経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 11/308

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基礎知識300マクロ経済学# 4三面等価の原則/マクロ経済学三面等価の原則とは何か、説明しなさい。【解説】□解説ビデオクリップ三面等価の原則とは、(A)一定期間中の生産諸活動から得られる新たな付加価値の総額(=生....

基礎知識300マクロ経済学# 4三面等価の原則/マクロ経済学三面等価の原則とは何か、説明しなさい。【解説】□解説ビデオクリップ三面等価の原則とは、(A)一定期間中の生産諸活動から得られる新たな付加価値の総額(=生産面のGDP)が生産活動に従事した労働や資本に支払われる報酬の総額(=分配面のGDP)に等しく、さらに(B)最終生産物への支出総額(=支出面でのGDP)に等しいという関係が成立することを意味する。まず(A)の生産と分配の関係については、生産で生み出された付加価値は労働者への賃金(=雇用者所得)、企業の利潤(=法人企業の場合は営業余剰、個人企業の場合は混合所得という)、そして固定資本減耗(減価償却引当金などとして計上)といった要素費用(生産要素に対する支払い)として分配されるだけでなく、間接税(消費税のような政府に支払う税金)から補助金(政府から支給される)を差し引いた残りは政府に対して分配される。計測上の誤差を考慮してこれらの関係を書くと次のようになる。GDP=雇用者所得+営業余剰・混合所得+固定資本減耗+(間接税-補助金)+統計上の不突合この右辺は国内総所得と呼ばれ、事後的な統計上の調整によりGDPと国内総所得は一致する。次に(B)の支出面でのGDPは、国内総支出[GDE(Gross Domestic Expenditure)、現在では国内総生産(支出側)と表記される]として次のように定義される。GDE=民間最終消費支出+政府最終消費支出+国内総固定資本形成+在庫品増加+純輸出実際には生産量は事前に計画した量と一致することが(天災や不慮の事故などがない限り)通常であるが、販売量については、全てが受注生産でない限りは生産量=販売量(需要量)が成立することはなく、そこに差が出ると考えるのが普通である。この事後的にみた生産量と実際の販売量との差を“意図しない在庫の変化”といい、国民経済計算ではこれを調整項目として計上して、事後的には必ず生産(よって分配)と支出が等しくなることを三面等価の原則という。繰り返しになるが、生産されたものがすべて購入されて三面等価の原則が成立するのは、別の表現を用いると、国内総生産と国内総所得と国内総支出が一致するのは、在庫品増加の項目に“意図しない在庫の変化”が含まれているからである。【関連問題】年月日1.“意図せざる在庫の変化”とは何か。2.自動車部品会社が120万円分の部品を生産したものの、その購入者である自動車メーカーが100万円しか購入せず、その部品を利用して最終生産物の自動車を150万円分生産して販売したとする。このときのGDPはいくらか。またこのときの、意図せざる在庫の増加はいくらか。なお、この経済には部品と自動車以外の財は存在しないとする。