経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 131/308

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基礎知識300金融# 124中央銀行の独立性マクロ経済学入門/金融論入門中央銀行の独立性とインフレ率には、どのような関係があるか。【解説】□解説ビデオクリップ政府は失業率をできるだけ低くすることに強い関心があ....

基礎知識300金融# 124中央銀行の独立性マクロ経済学入門/金融論入門中央銀行の独立性とインフレ率には、どのような関係があるか。【解説】□解説ビデオクリップ政府は失業率をできるだけ低くすることに強い関心があるので、中央銀行に対して過度に金融緩和を要求する傾向がみられる。しかし、失業率と物価には、一般にフィリップス曲線(Phillips curve)と呼ばれる負の相関関係が存在するので、中央銀行が政府の要請に応じて金融緩和を行った場合、失業率は減少するが、物価上昇(インフレ)を伴うことになる。こうした現象は政府によるインフレバイアスと呼ばれる。インフレバイアスを取り除くためには、中央銀行が政策を運営するにあたり、政府から独立していなくてはならない。実際、中央銀行の政府からの独立性とインフレ率の間には負の相関関係があることが実証的に明らかにされており、1990年代以降、30国以上で中央銀行法が改正され、政府からの独立性の強化が図られている。? #030フィリップス曲線と自然失業率仮説? #083物価データのグラフ? #245労働市場【関連問題】年月日1.物価と失業のデータとして、CPI上昇率(対前年同月比)と完全失業率を使って上のグラフを作成せよ。これらのデータは「300題」のサイトから入手できるので、Excelで散布図を描きなさい。2.フリードマンなどのマネタリストは、長期のフィリップス曲線は垂直となり、失業率は一定であるとした。この失業率を何というか。