経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 143/308

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基礎知識300金融# 136貨幣数量説マクロ経済学入門/金融論入門貨幣数量説を説明し、「貨幣数量方程式」を示しなさい。【解説】□解説ビデオクリップ貨幣が大量に出回るとインフレになる。このように貨幣量と物価には....

基礎知識300金融# 136貨幣数量説マクロ経済学入門/金融論入門貨幣数量説を説明し、「貨幣数量方程式」を示しなさい。【解説】□解説ビデオクリップ貨幣が大量に出回るとインフレになる。このように貨幣量と物価には密接な関係がある。貨幣数量説(quantity theory of money)とは、利用可能な貨幣量が物価水準を決定し、利用可能な貨幣量の成長率がインフレ率を決定するという古典派の理論である。彼らの考えでは、貨幣は単に実物の交換取引を容易にするための手段であり、雇用や生産、消費などの経済行動に影響を与えない。よって貨幣は実体経済を覆うヴェールのようなものにすぎないとし、「貨幣ヴェール観」という。貨幣数量説に基づいて、フィッシャーは貨幣数量方程式(quantity equation)を考案した。これは以下のような式で示され、貨幣量(M)と名目GDPの関係を表現する。V×M=P×Yここで、Vは流通速度(velocity of money)、PはGDPデフレータ、Yは実質GDP、Mは貨幣量、を示す。貨幣の流通速度は安定していることはわかっており、かつ生産量は生産要素と生産技術によって決定される。そこで、VとYを一定と考えれば、Pの水準はMで決まる。すなわち、物価(この場合GDPデフレータ)は貨幣量で決定されるという貨幣数量説を説明している。【関連問題】年月日1.「古典派の二分法」とはどのようなものか。2.貨幣数量方程式とケンブリッジ方程式の違いは何か。3.マーシャルのkとは何か。