経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 150/308
このページは 経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 の電子ブックに掲載されている150ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。
概要:
基礎知識300国際経済# 143比較優位の原理:国際分業/国際経済学入門国際分業のタイプにはどのような類型があるか。【解説】□解説ビデオクリップ比較優位に基づく国際貿易は、世界全体から眺めれば、いわば生産拠点の....
基礎知識300国際経済# 143比較優位の原理:国際分業/国際経済学入門国際分業のタイプにはどのような類型があるか。【解説】□解説ビデオクリップ比較優位に基づく国際貿易は、世界全体から眺めれば、いわば生産拠点の国際分業に他ならない。国際取引する財やサービスの種類によって国際分業のタイプを大きく2つに分けることができる。A)産業間貿易:異なったジャンルの財を国際取引する場合、産業間貿易と呼ぶ。(例:工業品を輸出して、農産物を輸入するなど)B)産業内貿易:同一産業に分類される財を相互に国際取引する場合、産業内貿易と呼ぶ。(例:日本から日本車をEUに輸出すると同時に、EUから欧州車を輸入するなど)近年になって、世界全体の貿易に占める産業内貿易の割合は高くなってきている。その背景には、最終財の取引ではなく、中間財の取引が盛んになってきたことが挙げられる。このような同一産業内の中間財の取引は、水平的か垂直的かによって最終財の取引と区別される。A)水平的産業内貿易:製品差別化により若干異なるものの、ほとんど同一の財を取引する場合(例:上述の自動車の相互取引など)B)垂直的産業内貿易:部品や中間財と最終財を取引する場合(例:日本から高級部品をタイに輸出し、タイから完成品を逆輸入する場合など)【関連問題】年月日産業内貿易に関する記述として正しいものを一つ選べ。(第14回経済学検定試験)(1)つねに完全競争的な市場を前提としている(2)異なる産業の財・サービス間の貿易である(3)製品差別化された財が取引されることが多い(4)自由貿易圏内の域内貿易のことである