経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 159/308

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基礎知識300国際経済# 152 GATT/WTO/国際経済学入門貿易に関するルールを定めることによって安定的な国際貿易体制を再構築することを推進してきたGATT/WTOの三大原則の特徴は何か。【解説】□解説ビデオクリップ通称....

基礎知識300国際経済# 152 GATT/WTO/国際経済学入門貿易に関するルールを定めることによって安定的な国際貿易体制を再構築することを推進してきたGATT/WTOの三大原則の特徴は何か。【解説】□解説ビデオクリップ通称「無差別原則」と呼ばれる2つの原則が最も重要である。(1)最恵国待遇の原則:貿易政策を製品の原産地ごとに差別してはいけない。(2)内国民待遇の原則:国内製品と輸入品を差別するような政策を行ってはいけない。また、関税引き下げ交渉の際に最も重要な原則(考え方)として、「互恵主義」がある。互恵主義とは交渉の場において、要求を出すと同時に相手への譲歩を受け入れること。互恵主義により多国間の関税引き下げ交渉は円滑に進んだ。その他に重要な原則としては、「数量制限禁止」、「輸出補助金禁止」などがある。表60年にわたる関税引き下げ交渉施行年次ラウンド関税引き下げ率(%)鉱工業品平均関税率(推定値)~1947 23.61948ジュネーヴ(1947) -26 17.51950アヌシー(1949) -3 16.91952トーキー(1950-51) -4 16.31956?58ジュネーヴ(1955-56) -3 15.81962?64ディロン・ラウンド(1961-62) -4 15.11968?72ケネディ・ラウンド(1964-67) -38 9.41980?87東京・ラウンド(1973-79) -33 6.31995?99ウルグアイ・ラウンド(1986-94) -38 3.9(World Trade Report 2007(WTO),207ページ, Table 5より作成)GATTは1995年に世界貿易機関(WTO)へと移行し、2012年現在、153か国が加盟して多国間の貿易自由化を図るべく取り組んでいる。【関連問題】年月日日本の輸入関税全般について、WTOの関税表を参考に次の項目を調べてみよ。(参考サイト:Tariffs and imports, WTO)(1)全産品について、日本の平均関税率(Simple average final bound)は何%か。(2)そのうち非農産品(Non-Ag)は何%か。(3)農産品(Ag)は何%か。