経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 178/308

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概要:
基礎知識300# 171外部性財政/財政学入門外部性について説明し、外部性がある財に対する政策介入について説明せよ。【解説】□解説ビデオクリップ外部性(externality)とは、ある経済主体の行動が、市場取引を経由せず....

基礎知識300# 171外部性財政/財政学入門外部性について説明し、外部性がある財に対する政策介入について説明せよ。【解説】□解説ビデオクリップ外部性(externality)とは、ある経済主体の行動が、市場取引を経由せずにほかの経済主体に直接影響を与えることを指す。それが良い影響であれば、正の外部性(外部経済)と呼ばれ、悪い影響を及ぼすものであれば負の外部性(外部不経済)と呼ばれる。正の外部性をもつ財としては、教育や研究開発、個人の庭園がもたらす良好な景観などが挙げられる。また、外部不経済の例としては、公害や騒音などが挙げられる。また、金銭的な評価を通じて、他の経済主体に影響する場合を金銭的外部性といい、それ以外の、経済主体同士の技術的な関係を通じて影響する場合を技術的外部性という。正の外部性を持つ財の場合には、その供給水準は最適な水準と比較すると過小になる。一方、負の外部性を持つ財の場合には、逆に過大になる。以上の理由から、政府が租税や補助金などの政策手段を用いて市場介入をすることが正当化される。具体的には、教育や研究開発に補助金を拠出することや、公害を発生する主体に対して課税をすることや補助金を与えることなどが挙げられる。【関連問題】年月日1.研究開発に対して、政府はどのような対策をとればよいか。2.公害を発生させる企業に対して、政府はどのような対策をとればよいか。