経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 180/308

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基礎知識300財政# 173公的年金/財政学入門公的年金には、賦課ふか方式と積立方式と呼ばれる、二つの財政方式がある。それぞれの財政方式の特徴を説明せよ。【解説】□解説ビデオクリップ年金保険とは、被保険者が老....

基礎知識300財政# 173公的年金/財政学入門公的年金には、賦課ふか方式と積立方式と呼ばれる、二つの財政方式がある。それぞれの財政方式の特徴を説明せよ。【解説】□解説ビデオクリップ年金保険とは、被保険者が老齢、障害あるいは死亡などによって経済能力を喪失した場合に、被保険者またはその家族に対して毎年一定の金額を支給するものである。政府は、所得再分配などの理由によって、公的年金を運営している。賦課方式とは、就業中の世代の税負担で、その時点での退職した世代の年金給付に当てる財政方式を指す。賦課方式では、就業世代が退職世代の年金給付のための保険料を拠出するため、世代間の再分配効果がある。このため、人口成長率に給付額が依存しているともいえる。わが国の年金制度も実質的には賦課方式をとっており、人口の少子高齢化の下で年金制度をいかに持続可能なものにしていくかが大きな問題となっている。積立方式とは、就業期に賃金と比例的な保険料を積立て、退職後に積立金に応じた年金給付を受け取る財政方式である。積立方式のもとでは、ある個人が、就業期に保険料を積み立て、それを基に退職後に年金給付を受け取るため、世代間の再分配効果はない。ただし、余命の長い個人と短い個人の間での世代「内」の再分配効果はある。給付額は人口成長率に依存していないものの、資本市場の収益率に依存しているとの特徴がある。? #241日本の社会保険【関連問題】年月日