経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 182/308

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基礎知識300# 175課税財政/財政学入門納税者の税負担能力を見る指標として、所得課税、消費課税そして資産課税という三つの課税ベースが挙げられる。おのおのについて説明せよ。【解説】□解説ビデオクリップ所得課....

基礎知識300# 175課税財政/財政学入門納税者の税負担能力を見る指標として、所得課税、消費課税そして資産課税という三つの課税ベースが挙げられる。おのおのについて説明せよ。【解説】□解説ビデオクリップ所得課税の立場とは、ある一時点の所得がその人の租税負担能力を示すと考える。このため、どのような所得の種類であっても、同じ所得を稼得している人は等しい負担をすべきとの考え方になる。具体例としては、労働所得税、資本所得税、法人税などいわゆる「所得」に関わる租税が挙げられる。次に、消費課税の立場、特に近年の経済学者の議論とは、以下のとおりである。消費はその人の生涯の所得を反映しているため、消費課税は生涯所得への課税と等しい。租税負担能力とは、その人の生涯所得によって決定されるものであるから、消費課税のほうが公平であるとの考え方が、消費課税の立場である。具体例としては、日本の消費税やEUの付加価値税に相当する、品目全般に課税される一般消費税、たばこ税や酒税など、個別の財に課税される個別物品税、さらに消費支出に課税される支出税が挙げられる。最後に、資産課税とは、財産の所有に着目して課される租税を指す。具体的には、相続税や贈与税が挙げられる。? #199日本の消費税制度【関連問題】年月日1.日本の律令国家時代には租庸調という税制があった。それぞれどのようなものを納めたか。2.江戸時代に、農業以外の営業税であった税金を何というか。3.土地・家屋・償却資産に対して課される税は何か。