経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 183/308

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基礎知識300財政# 176直接税と間接税/財政学入門直接税と間接税について説明せよ。【解説】□解説ビデオクリップ直接税とは、法律上の納税義務者と実際に税負担をする者が同一であると立法者が予定している税金のこ....

基礎知識300財政# 176直接税と間接税/財政学入門直接税と間接税について説明せよ。【解説】□解説ビデオクリップ直接税とは、法律上の納税義務者と実際に税負担をする者が同一であると立法者が予定している税金のことを指す。他方、間接税とは、納税義務者と実際の税負担者が異なると立法者が予定している税金のことを指す。まず、所得課税のうち、労働所得税や法人税は、直接税に分類される。一方、消費課税のうち、納税者と税負担者が異なる一般消費税や個別物品税は、間接税に分類される。しかしながら、支出税に関しては、納税者が自分で支出額を申告するため、直接税に分類される点に注意が必要である。ただし、これらは(理論的には)あくまでも便宜上のものであることに注意が必要である。法人税を例にとって説明しよう。これは直接税に分類されるが、「法人」とはあくまでも法律上の存在であるため、彼が実際に税負担をすることはあり得ない。実際には、購入者や生産部門の誰か(従業員や株主、経営者など)が負担しているはずである。この例から分かるように、経済理論上はそれほど重要ではないことが分かる。しかしながら、実際の制度上の区分では必要となるため、分類を理解しておくこと。表税金の種類tax直接税間接税所得税、相続税、法人税、贈与税国税(財務省/国税庁)地方税都道府県税市町村税県民税、事業税、自動車税、自動車取得税、不動産取得税固定資産税、市町村民税、軽自動車税鉱産税、特別土地保有税、事業所税、都市計画税、水利地益税、国民健康保険税消費税、印紙税、酒税、登録免許税、揮発油、石油ガス税、ガソリン税、たばこ税、自動車重量税、関税、取引所税、とん税、航空機燃料税、有価証券取引税、登録免許税…地方消費税、道府県たばこ税、軽油引取税ゴルフ場利用税、特別地方消費税市町村たばこ税、入湯税【関連問題】年月日1.貨物が経済的境界を通過するときに課せられる税は何か。2.温泉利用者にかかる税は何か。3.煙草にはいくつの税金がかかっているか。