経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 191/308

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基礎知識300# 184小泉内閣の特徴政治と財政の仕組み/日本経済入門小泉純一郎内閣の国内政治経済での業績と、国際政治面での特徴について簡単に説明せよ。【解説】□解説ビデオクリップひょうぼう2001年4月に発足した....

基礎知識300# 184小泉内閣の特徴政治と財政の仕組み/日本経済入門小泉純一郎内閣の国内政治経済での業績と、国際政治面での特徴について簡単に説明せよ。【解説】□解説ビデオクリップひょうぼう2001年4月に発足した小泉純一郎内閣は、「構造改革路線」を標榜し、行政改革を唱え、財政再建路線を敷いたことが大きな特徴である。特に、日本道路公団など道路四公団や、日本郵政公社の民営化など、公企業の民営化を行ったことが大きな特徴である。また、「国債30兆円枠」を設定し、新規国債の発行額の縮減を試みたものの、景気の低迷による税収の減少などもあって、在任期間の終盤になってようやくこの公約を達成することができた。また、経済政策の面では、1990年代に行われたような補正予算を通じた大規模な景気対策を行わなかったことや、金融機関への公的資金の注入を行うことで、金融危機を回避したことなどが挙げられる。小泉内閣では、地方税、地方交付税交付金、国庫支出金の地方三財源を「三位一体」で見直すべく、地方財政の改革を試みた。地方交付税交付金の削減、国庫支出金の削減と地方交付税交付金化、および地方への税源移譲がその柱である。具体例としては、教育関係の国庫補助負担金である、義務教育費国庫負担金、児童保護費等補助金などについて、税源委譲とともに大規模な一般財源化が実施された。ただし、税源移譲が進まない一方、地方交付税交付金の削減が進んだ結果、自治体の財源不足を招いたとの指摘もなされている。外交面では、北朝鮮拉致問題の解決に向けて、2度にわたり平壌へ交渉に出向き、被害者の一部を救出した。また、アフガニスタンやイラクへの自衛隊を派遣したことなどで、アメリカとの関係は良好であったものの、靖国神社への参拝などで中国・韓国などアジア近隣諸国との関係を悪化させたことが特徴である。? #201国と地方の税収と歳出との関係【関連問題】年月日1.小泉内閣で経済財政を担当した経済学者は誰か。2.小泉内閣で試みられた、地方財政のいわゆる「三位一体の改革」の内容を説明せよ。