経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 2/308
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『経済学部生のための基礎知識300題ver.2』への序文『経済学部生のための基礎知識300題』と題した本書の初版は、2009年に出版された。その内容は、経済学部が取り組んできた「経済学基礎知識1000題」プロジェクト(文....
『経済学部生のための基礎知識300題ver.2』への序文『経済学部生のための基礎知識300題』と題した本書の初版は、2009年に出版された。その内容は、経済学部が取り組んできた「経済学基礎知識1000題」プロジェクト(文部科学省「特色ある教育プログラム(2006年度特色GP)」に選定)の一環であった。本書は、経済学部生として是非マスターして貰いたい経済学基礎理論・関連分野の問題群と詳細な解説から成り立っている。またこれら問題群は、本学のCCS(Campus Communication Service)上に展開される「自学自習システム」と有機的に結合している。このシステムは学生が、パソコンや携帯電話を通じて、いつでもどこでも学べるネット空間上の学習室である。そこにアップロードされた「経済学基礎知識1000題」と併せて本書を学習することで、学生の経済学理解を深めることを狙っている。初版以降、経済学部では特色GPでの成果を受けて、専門課程に進む経済学部生の学習達成基準を明確化する新しいプロジェクト「経済学コア6の形成と2年次の学習達成基準」をスタートさせた。この取り組みも2009年度文部科学省「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」(教育GP)に選定され、資金的支援をいただいている。この3年の間、経済情勢も変化し、経済学部全教員が作成した「経済学基礎知識1000題」の内容も拡充されてきた。そして上記「経済学コア6」の内容や狙いを反映させる必要もあり、今回改訂作業に取りかかることとなった。こうしてすべての問題・解説を再検討し、リニューアルされたのが本書(ver.2)である。初版と同様この改訂版でも、本書は経済学を分析ツールとして学ぶ者にとって標準的で手軽な入門演習書を目指している。経済理論の基盤をなすミクロ経済学・マクロ経済学・統計学のほか、経済史・経済学史・経済政策まで基礎分野を網羅し、さらに経済学部で学ぶ憲法・民法など法制度の重要知識までカバーしている。本書に取り組む学生の皆さんは、これら300題に繰り返し取り組み、徹底理解を目指して貰いたい。経済学の全容はさらに広く深いものであるが、今後、発展学習の過程で学ぶ応用分野習得の鍵はこれら300題のなかにある。皆さんの普段の経済学学習の座右に本書を置いていただきたい。改訂作業は、学内外の多くの関係者の協力の賜物である。本学の学術情報センターや企画地域連携室の職員の方々には煩瑣な事務作業を担っていただいた。経済学部教員、とりわけGP推進委員会メンバー教員には、問題見直しや解説の修正加筆、問題相互のチェックなど、相当に根気のいる作業で手を煩わせた。また初版時に経済学部長であった木船久雄現学長、伊藤信義理事長をはじめ多くの教職員には、プロジェクトの完成まで温かく見守っていただいた。そして、特記すべきことは児島完二教授の献身的貢献である。「経済学基礎知識1000題」「経済学コア6」両プロジェクトの発足から遂行、そして改訂版刊行についても、同教授の不断の努力と情熱があってこそ実を結ぶことができた。関係するすべての方々に心から御礼申し上げたい。経済学を学ぶ経済学部生がその名にふさわしい知識と論理的思考力を身につけるために本書が生かされることを念じている。もちろん私たち経済学部教員はより一層、経済学教育に精励する覚悟である。i2012年2月29日経済学部長伊沢俊泰