経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 205/308

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基礎知識300# 198所得税の特徴政治と財政の仕組み/財政学入門日本の所得税の特徴を概説せよ。【解説】□解説ビデオクリップ日本の所得税には、以下の三つの特徴がある。①②③さまざまな所得を合算したうえで課税ベ....

基礎知識300# 198所得税の特徴政治と財政の仕組み/財政学入門日本の所得税の特徴を概説せよ。【解説】□解説ビデオクリップ日本の所得税には、以下の三つの特徴がある。①②③さまざまな所得を合算したうえで課税ベースを決める総合課税の原則各種の必要経費を認め、人的事情に応じた最低生活を免除する課税最低限の設定算定された課税所得について超過累進課税と呼ばれる税率を適用して課税額を決定する累進所得税体系まず①であるが、これは日本の所得税制が包括的所得税の考え方に基づいて設計されているためである。次に②の課税最低限とは、ある一定の所得金額以下の個人を非課税とする仕組みである。夫婦と子供二人の家計では、約325万円(平成16年度以降)となっている。最後の③については、基本的には累進課税(progressive tax)ではあるものの、課税所得をいくつかの所得階層に分類し、高額所得者になればなるほど各所得段階での税率(=限界税率)を高くする税体系のことである。2007年度以降の所得税率は、課税所得階級に応じて、以下の6段階に分けられている。課税される所得金額税率控除額195万円以下5%0円195万円を超え、330万円以下10%97,500円330万円を超え、695万円以下20%427,500円695万円を超え、900万円以下23%636,000円900万円を超え、1,800万円以下33%1,536,000円1,800万円超40%2,796,000円国税庁サイト(http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm)なお、これは国税の所得税のみの税率になる。地方税の所得税である個人住民税を合わせた場合には違ってくる。【関連問題】年月日1.課税される所得金額が700万円の場合、どれほどの所得税を納めなくてはならないか。2.国税庁のサイトには所得税を計算する機能がある。年収300万円と1500万円の違いを確認せよ。