経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 210/308
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基礎知識300法と社会# 203憲法の基本原則/憲法日本国憲法の基本原則について紹介せよ。【解説】□解説ビデオクリップ憲法の3大原則は、「基本的人権の尊重」、「国民主権」、「平和主義」である。まず、日本国憲法は「基本....
基礎知識300法と社会# 203憲法の基本原則/憲法日本国憲法の基本原則について紹介せよ。【解説】□解説ビデオクリップ憲法の3大原則は、「基本的人権の尊重」、「国民主権」、「平和主義」である。まず、日本国憲法は「基本的人権の尊重」を最大の原則としている。日本国憲法第10章「最高法規」の章の最初には「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」(憲法97条)との規定が置かれている。憲法第3章は「国民の権利及び義務」とされ、国家権力が侵害してはならない権利、国家権力が積極的に保障しなければならない権利が列挙されている。次に、日本国憲法の3大原則のひとつとして「国民主権」を挙げることができる。日本国憲法は前文第1段で「ここに主権が国民に存することを宣言し……」と規定し、また1条でも「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」と定められている。「国の政治のあり方を決める権力は国民にある」という考え方が「国民主権」である。第3に「平和主義」が日本国憲法の3大則のひとつとされている。憲法前文では「政府の行為によって再び戦争の惨禍の起こることのないようにすることを決意」「日本国民は恒久の平和を念願し、人間相互の公正と信義に信頼して、我々の安全と生存を保持しようと決意した」と規定し、憲法9条では「戦争の法規」について定められている。政治家によって強制的に戦場に動員され、政府の行為によって戦争となり、日本の国土にいつ爆弾が落とされるかわからないといった状況では、人権保障がなされるはずはない。「戦争の放棄」という原則も、人権の尊重とは切っても切り離せない関係にある。? #202日本国憲法(前文)【関連問題】年月日1.「法の支配」は日本国憲法にどのように現われているか。