経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 232/308

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基礎知識300法と社会# 225債権者平等の原則/民法債務者Aに対して債権者B・C・Dがそれぞれ100万円、200万円、300万円の債権を有しているが、Aの総財産が540万円しかないとき、B・C・Dはそれぞれいくらずつ債権を回収....

基礎知識300法と社会# 225債権者平等の原則/民法債務者Aに対して債権者B・C・Dがそれぞれ100万円、200万円、300万円の債権を有しているが、Aの総財産が540万円しかないとき、B・C・Dはそれぞれいくらずつ債権を回収することができるか。【解説】□解説ビデオクリップ担保などによる優先弁済権を有していない債権者を一般債権者と呼び、担保のついていない債務者の財産を一般財産(責任財産)と呼ぶ。複数の債権者がすべて一般債権者である場合、これらの債権者は同じ立場に置かれ、債務者の財産から、各債権者の有する債権額に応じて案分比例的に各自の債権を回収することとなる。したがって本問の場合、Bは6分の1、Cは6分の2(3分の1)、Dは6分の3(2分の1)の割合で債権を回収できる。このような原則を「債権者平等の原則」という。担保を有する債権者がいる場合には、当該債権者は自らの有する担保物から優先的に弁済を受け、その他の一般債権者は残った一般財産から債権者平等の原則によって、債権回収を行うこととなる。【関連問題】年月日1.債務者Aに対して債権者B・C・Dがそれぞれ1,000万円、2,000万円、3,000万円の債権を有している。Aの総財産が5,200万円しかないが、そのうちの建物(時価2,000万円)にCが担保権を有しているとき、B・C・Dはそれぞれいくらずつ債権を回収することができるか。