経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 247/308

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基礎知識300現代経済の諸問題# 240日本の社会保険1/社会保障論わが国で最初に社会保険が導入されたのはいつか。(1)1922年(2)1938年(3)1949年(4)1955年(5)1961年【解説】□解説ビデオクリップ解答の選択肢が、①1922....

基礎知識300現代経済の諸問題# 240日本の社会保険1/社会保障論わが国で最初に社会保険が導入されたのはいつか。(1)1922年(2)1938年(3)1949年(4)1955年(5)1961年【解説】□解説ビデオクリップ解答の選択肢が、①1922年、②1938年、③1949年、④1955年、⑤1961年、という5つの場合、まず戦前か戦後かで迷う。日本の社会保障が飛躍的に発展したのは戦後のことなので、「戦後」と思うかもしれないが、実は戦前のことである。正答は、1922年(大正11年)である。ちなみに、1938年は、国民健康保険法が制定された年であり、1961年は、社会保険を基本とする日本の社会保障体系の土台となった、いわゆる「国民皆保険・皆年金」体制が実現した年である。当時、日本の経済社会は、長引く不況と社会不安に直面して大きな混乱のなかにあった。そこで、ドイツ社会保険を模倣し、増大しつつあった労働者の生活不安を解消することで社会秩序の安定化をはかろうとしたのである。しかし、この制度は、資本家・経営者に社会保険料の負担を求めたため、彼らの強い反対に遭い、実際に施行されたのはそれから5年後の1927年であった。その後、社会保険は、戦時体制下でいくつかの制度が導入され、戦後、それらをもとに、社会保障の中心制度として急速に整備された。表日本における社会保険の成立年表1922年健康保険法1938年国民健康保険法(旧)1939年職員健康保険法1941年労働者年金保険法1942年厚生年金保険法(旧)1947年労働者災害補償保険法および失業保険法1954年(新)厚生年金保険法1958年(新)国民健康保険法1959年国民年金法1974年雇用保険法1997年介護保険法【関連問題】年月日