経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

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基礎知識300マクロ経済学# 18均衡所得の決定(開放経済)3/マクロ経済学消費関数がC=0.6Y+30、輸入関数がM=0.1Y+20 (Y:所得,投資:I=40,政府支出:G=20,輸出:X=50,いずれも単位:兆円)であるとする。この時、乗数の値はい....

基礎知識300マクロ経済学# 18均衡所得の決定(開放経済)3/マクロ経済学消費関数がC=0.6Y+30、輸入関数がM=0.1Y+20 (Y:所得,投資:I=40,政府支出:G=20,輸出:X=50,いずれも単位:兆円)であるとする。この時、乗数の値はいくらか。【解説】□解説ビデオクリップ一般的に、貿易のある場合の乗数は、11-限界消費性向+限界と表すことができる。したがっ輸入性向て、1乗数=1-0.6 ? 0.1= 1=2となる。0. 5貿易が存在する場合の均衡所得の条件式は、Y =C + I + G+X-Mである。この条件式に、問題文の式や値を代入すると、Y=(0.6Y+30)+40+20+50-(0.1Y+20)(1-0.6 + 0.1)Y=30+40+20+50-20・・・(1)となる。ここで、政府支出が20から30に増えたとしよう。すると、次のような新たな均衡条件式が得られる。(1-0.6 + 0.1) Y’=30+40+20+10+50-20・・・(2)なお、(2)式のY’は(1)式のYとは当然異なる。次に、(2)式から(1)式の両辺を引くと、次式が得られる。よって、(1-0.6 + 0.1) (Y’-Y)=10ΔY=Y’-Y = 10×11-0.6?0.11である。以上のことから、当初の需要増加10(ΔG=10)の倍だけ所得が増加することが分か1-0.6?0.1った。【関連問題】年月日1.貿易の存在するマクロ経済を想定する。今、限界消費性向=0.4、限界輸入性向=0.2である時、乗数の値はいくらか。