経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 261/308

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基礎知識300現代経済の諸問題# 254産業の3分法/産業組織論産業を第1次産業から第3次産業までに分類する手法を産業の3分法と呼ぶが、各産業はどのような特徴を持っているか説明しなさい。また、日本経済において歴史....

基礎知識300現代経済の諸問題# 254産業の3分法/産業組織論産業を第1次産業から第3次産業までに分類する手法を産業の3分法と呼ぶが、各産業はどのような特徴を持っているか説明しなさい。また、日本経済において歴史的にどのような推移を経たか説明しなさい。【解説】□解説ビデオクリップ第1次産業:農林漁業第2次産業:鉱業、採石業、砂利採取業、建設業、製造業第3次産業:電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、運輸業、郵便業、卸売業、小売業、金融業、保険業、不動産業、物品賃貸業、学術研究、専門・技術サービス業、宿泊業、飲食サービス業、生活関連サービス業、娯楽業、教育、学習支援業、医療、福祉、複合サービス事業、サービス業(他に分類されないもの)、公務(他に分類されるものを除く)100%日本における産業構造の推移(名目GDP構成比;1920年~2010年但し、1950年までは国内純生産、国民純生産での構成比)90%80%70%60%42.3%50.8%33.8%42.2% 42.3%47.2%56.1% 58.5%66.2%70.3%50%40%30%20%10%0%28.3%47.4% 31.8%43.9%31.6%46.4%40.1%38.9%31.9%29.4%28.4%26.0%17.6% 18.8%13.8%6.4%3.8%2.6% 1.9% 1.3%1920 25 30 35 40 44 50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 2000 05 10第1次産業第2次産業第3次産業資料).内閣府『国民経済計算』他1920年代は、第1次産業と第2次産業の比重がほぼ同じであった日本経済は、1930年代後半以降、第2次産業の比重が高まる。これは、日中戦争から第2次世界大戦へと帝国主義に連動した軍需産業の拡大が原因と考えられる。敗戦後、第1次産業の比重が高まるものの、高度経済成長期の到来とともに再び第2次産業の比重が高まる。しかし、それも1970年代には終わり、これ以降はサービス産業化の進展とあいまって第3次産業の比重がどんどん大きくなり、現在ではGDPの70%が第3次産業によって生み出されている。【関連問題】年月日1.ペティー=クラークの法則とはどのようなものか説明しなさい。