経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 267/308

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基礎知識300地域と経済社会# 260地域開発の歴史/まちづくり論戦後、地域開発の歴史は、全国総合開発計画の方向に大きく左右されてきたと言ってもいい。とりわけ、1987年に閣議決定された計画は、「多極分散型国土形....

基礎知識300地域と経済社会# 260地域開発の歴史/まちづくり論戦後、地域開発の歴史は、全国総合開発計画の方向に大きく左右されてきたと言ってもいい。とりわけ、1987年に閣議決定された計画は、「多極分散型国土形成」を掲げ、既に地方の農山村を中心に広がっていた過疎化への対応を試みている。では、この計画を何と呼ぶか。【解説】□解説ビデオクリップ第四次全国総合開発計画は、多極分散型の国家像を目指していた。その開発理念は、「交流ネットワーク」である。具体的には、生活圏となる定住圏を基礎単位とした上で、より広域的なエリアで構成された圏域が重層的に重なり合う連携軸の設定である。こうした新しい国土連携軸は、地域の気候や風土などの自然的・地理的な条件や、文化的な条件などを共にする地域の連なりであり、それらが、交通や情報通信などのインフラストラクチャーの整備と併せて、交流が促進されることを目標とする。図新しい国土構造(連携軸イメージ)(図は国土交通省のサイトより引用)参考文献:宮本憲一他『地域経済学』有斐閣ブックス, 1991年【関連問題】年月日1.第四次総合計画の基本理念である「多極分散型国土形成」が必要となった背景を考察せよ。2.第四次総合計画後の社会を考察し、第四次総合計画の成果を検証せよ。