経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 275/308

電子ブックを開く

このページは 経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 の電子ブックに掲載されている275ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
基礎知識300地域と経済社会# 268持続可能な開発理念/まちづくり論今日の地域開発は、持続可能なものが求められている。その思想の源流ともなった考え方で、いわゆる「カウボーイ経済」からの脱却し「宇宙船地球号の....

基礎知識300地域と経済社会# 268持続可能な開発理念/まちづくり論今日の地域開発は、持続可能なものが求められている。その思想の源流ともなった考え方で、いわゆる「カウボーイ経済」からの脱却し「宇宙船地球号の経済」を目指すべきであると主張した、イギリス生まれのアメリカの経済学者は誰か。【解説】□解説ビデオクリップ1966年に、ケネス・E・ボールディング(Kenneth Ewart Boulding)は、「Resource for the Future(未来資源研究所)」で、論文を発表し全世界的な反響を呼んだ。それは「来るべき宇宙船地球号」である。そこでは、無限の資源供給を前提としたカウボーイ経済から、有限な資源供給を前提とした宇宙飛行士経済に移行すべきであるという主張である。1970年代になると、ローマクラブの「人類の危機」が、同様に警鐘を鳴らしている。さらに、1980年代には、持続可能な開発をめざす動きが活発となり、1980年には、「世界環境保全戦略」が「持続可能な開発」を提唱、また、1982年には、ブルントラント委員会が、「Our Common Future(「地球の未来を守るために」」を国際連合総会に提出している。こうした世界的な動きを地域で受け止め、小さな実践を積み重ねていくことが必要である。それを表す言葉として、よく使われるのは「Think Globally Act Locally」である。この言葉が、掛け声だけに終ることなく、ひとりひとりの活動の指針として定着することが必要となる。参考文献:古池嘉和「脱開発の時代と持続可能なコミュニティ」『観光学への扉』学芸出版社,2008年【関連問題】年月日1. 1968年4月にイタリアで初会合が行われ、資源・人口・軍備拡張・経済・環境破壊などの全地球的な問題に対処するために設立した民間のシンクタンクを何というか。