経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 36/308

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基礎知識300マクロ経済学# 29 AD‐AS分析2/マクロ経済学ある閉鎖経済の財市場において消費関数がC=20+0.6Y? ?20?0.6?、投資関数がI=20-2r、政府支出がG=10とそれぞれ与えられていたとする。また貨幣市場において実質....

基礎知識300マクロ経済学# 29 AD‐AS分析2/マクロ経済学ある閉鎖経済の財市場において消費関数がC=20+0.6Y? ?20?0.6?、投資関数がI=20-2r、政府支出がG=10とそれぞれ与えられていたとする。また貨幣市場において実質貨幣需要がMD =0.2Y-4r、実質貨幣供給がMS = M/P、名目貨幣供給がM =400であったとする。ただし、Yは所得、rは利子率、Pは物価水準をそれぞれ意味している。この経済の総供給関数がP=(1/6)Yで与えられているとする(ケインズ・モデル)と、総需要曲線と総供給曲線の均衡点における所得と物価水準はいくらになるか。(平成17年度国家Ⅱ種、一部修正)【解説】□解説ビデオクリップ財市場均衡式はY =C + I + Gであり、これに財市場に関係する条件を代入してrについて解くと、IS曲線の式r=-0.2Y+25を得る。次に、貨幣市場均衡式はMS=MDであり、これに貨幣市場に関係する条件を代入してrについて解くと、LM曲線の式r=-0.05Y-100/Pを得る。この2つの式を連立させてYとPの関係式、つまりAD曲線の式を導くと、Y = 100+400/Pを得る。このAD曲線の式と問題で与えられている総供給(AS)曲線の式P=(1/6)Yを連立させて、YとPを求める。求め方は次のとおり。まずAS曲線式をAD曲線の式におけるPに代入すると、Y = 100+2400/Y両辺に?を掛けると、Y 2 = 100+2400これを書き換えると、Y 2 -100Y-2400=0さらに書き換えて、(Y-120) (Y+20)=0Yはマイナスにはならないので、Yの解はY=120となる。Y=120をAD曲線の式もしくはAS曲線の式に代入して(この場合はAS曲線の式に代入)、P=(1/6)×120=20以上から、均衡においてはY=120、P=20となる。【関連問題】年月日1.この問題における総供給関数を古典派モデルの垂直のAS曲線? ? 300に置き換えた場合、均衡における所得と利子率はそれぞれいくらになるか。