経済学部生のための基礎知識300題 ver.2

経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 48/308

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基礎知識300ミクロ経済学# 41企業行動の理論5損益分岐点右図のように費用曲線上が与えられている。この時、市場価格がP1,P2,P3のそれぞれで、この企業の利潤はどのようになるか。また、生産が行われるかどうかを確認....

基礎知識300ミクロ経済学# 41企業行動の理論5損益分岐点右図のように費用曲線上が与えられている。この時、市場価格がP1,P2,P3のそれぞれで、この企業の利潤はどのようになるか。また、生産が行われるかどうかを確認しなさい。/ミクロ経済学【解説】□解説ビデオクリップ利潤は総収入-総費用である。総収入(TR)は市場価格×生産量であり、総費用(TC)は平均費用×生産量である。まず、価格P1の時に利潤は、総収入-総費用=四角形P1EQ1O-四角形A1FQ1O=四角形P1EFA1>0となる。この場合、プラスの利潤が存在するので、生産を行う。次に価格P2の時は、利潤は四角形P2GQ2O-四角形A2GQ2Oで0となる。費用を可変費用と固定費用で考えれば、総収入-(可変費用+固定費用)=0となる。これは、四角形P2GQ2O-(四角形V2HQ2O+固定費用)なので、四角形P2GHV2-固定費用=0。よって、四角形P2GHV2=固定費用となる。すなわち、P2の場合、生産をやめると固定費用分の損失が発生するが、生産し続けると固定費用分をちょうど賄えるため、生産を続ける。G点のことを、損益分岐点と呼ぶ。そして、価格P3の時、利潤は四角形P3LQ3O-四角形A3KQ3O<0となる。利潤を総収入-(可変費用+固定費用)とすれば、四角形P3LQ3O-(四角形V3LQ3O+固定費用)=-固定費用、となる。すなわち、生産を止めても、生産し続けても、固定費用分の損失が発生する。価格がP3より低下すると、企業の赤字は生産をやめた方が小さくなるため、企業は生産を中止する。ここで、L点のことを操業停止点(または企業閉鎖点)と呼ぶ。【関連問題】年月日1.これ以外の価格水準の時の企業の利潤を確認せよ。