経済学部生のための基礎知識300題 ver.2 page 57/308
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基礎知識300ミクロ経済学# 50完全競争市場均衡8純粋交換経済/ミクロ経済学個人1と個人2が、保有するX財とY財を純粋交換する経済を考える。下図は、エッジワースのボックスダイアグラムであり、個人1と個人2の2財に関....
基礎知識300ミクロ経済学# 50完全競争市場均衡8純粋交換経済/ミクロ経済学個人1と個人2が、保有するX財とY財を純粋交換する経済を考える。下図は、エッジワースのボックスダイアグラムであり、個人1と個人2の2財に関する初期保有量の組み合わせをD点で示している。D点からみて、A~C点は、各々個人にとってどのような状況になるといえるか、説明しなさい。【解説】□解説ビデオクリップA点は、同じ無差別曲線U1の上にあるため、個人1にとって効用水準は同一である。しかし、個人2にとっては、無差別曲線U2よりもO2を原点にみると遠くにある無差別曲線上に位置するので、効用水準は高まる。B点は、A点とは逆に個人1にとっては効用水準が高まり、個人2にとっては効用水準が同一である。C点は、個人1と2双方にとって、原点O1とO2からみて遠くの無差別曲線上に位置するので、双方ともに効用水準が高まる。また、C点では両者の無差別曲線が互いに接しているため、一方の効用を高めようとすれば、他方の効用は低下しなければならない、という意味で効率的な配分状況にあり、そのような点(配分)はパレート効率的(Pareto’s efficient)であると呼ばれる。パレート効率的な配分を結んだ曲線は、契約曲線(contractcurve)と呼ばれる。【関連問題】年月日1.初期保有量D点に対して、契約曲線のA‐B間はどのような意味を持つかを説明しなさい。