特集:図書館でもインターネット

僕のインターネット活用法


水野晶夫

[Mizuno,Akio 経済学部助教授・経済政策論]



(1)サーチ(検索)エンジン

 サーチエンジンをうまく使えば、インターネットは巨大な生きた百科事典です。私のよく使うサーチエンジンは、

http://www.infoseek.co.jp/

http://www.goo.ne.jp/index.html

です。例えば、「水野晶夫」を検索すると、infoseekは15件、gooは25件も引っかかります。ただし、ゴミ情報もたくさんあります。情報の絞り方のコツをつかむことが重要です。

 これらのサーチエンジンは、インターネット上のホームページを世界中から探し出すロボット(プログラム)を用いて、日夜ホームページをかき集めているそうです。

(2)本検索WEBページ

 和書、洋書の検索は、丸善のホームページを使うのが便利です。丸善ホームページ(http://www.maruzen.co.jp/index-j.html)の「ブックショップ」→「ENTRANCE」→「サービス開始」→「和書(あるいは洋書)商品情報検索・発注」です。 会員にならなくても無料で利用できますが、情報量(検索数)が限定されます。ですから、検索する際、出版年月日の範囲を指定するといいでしょう。

 他には、国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)や図書館流通センター(http://www.trc.co.jp/trc-japa/index.htm)があります。

 図書館流通センターは1990年以降のデータしかありませんが、本の要約も載っています。

(3)お勧めWEBページ

 経済情報は、経済企画協会(経企庁の公益法人)のホームページ(http://www1.meshnet.or.jp/aep_home/) と、日本銀行のホームページ(http://www.boj.or.jp/)がお勧めです。

 経済企画協会のホームページは、月例経済報告・景気動向指数・経済白書等、経済企画庁公表資料へのリンクが豊富です。 また、統計資料がExcel形式でダウンロードもできます。さらに、「今月の経済」のコーナーでは、月例経済報告に関する解説が載っています。

 日本銀行のホームページは、日銀短観や金融経済統計等、日本の金融情勢資料が満載です。 ここでも、資料がダウンロードできます。経済関連ではその他に、総務庁統計局統計センターのホームページ(http://www.satt.go.jp/)も有用です。

 また、大学の先生にお勧めなのが、科研費(文部省科学研究費)関連のホームページです。

http://www.yukawa.kyoto-u.ac.jp/htbin/kakenhi.pl

http://sekkei.eng.kshosen.ac.jp/~nomura/hobby/Kaken-FAQ.html

http://www.pe.titech.ac.jp/MizumotoLab/kaken/index.html

 大学の先生ならば、一度や二度は、科研費申請で苦労した経験があると思います。これらのホームページには、科研費マクロ、ノウハウが満載されており、まさに「目からウロコ」です。

(4)インターネット・ニュース

 インターネットニュースで、最もポピュラーなのが、fjというニュースグループの一群です。telnetからmnewsを用いて(あるいは「メール・ニュース」をクリック)、大学のコンピュータからも読み書きすることが可能です。

 最近では、fj.educationの「大学は必要か?」 fj.soc.economyの金融破綻関連の記事、fj.rec.sports.soccerの「W杯でカズは必要か?」等の議論がおもしろかったです。 fjについての詳細は、http://www.cs.orst.edu/~takikawm/fj/whatisfj.htmlを参照下さい。

(5)注意事項

 インターネットは「目的」ではなく「手段」です。 「情報化」とかの言葉に惑わされず、便利な道具として利用し(例えば、情報収集やコミュニケーションの道具という「目的」に対して「手段」としてインターネットを利用するということ)過度な期待や間違った情報に左右されないよう注意して下さい。

図書館報「α」Vol.10 No.1目次にもどる