編集後記



 今回のテーマは「新世紀への展望」と決まり、特集欄には各学部の諸先生より玉稿をいただいた。  また、今回より「資料紹介のページ」を新設した。このページは図書館に資料の購入を希望され購入が決定した資料について、購入申込みの先生より資料の紹介をしていただくという企画であり、今後このページ1枚を使って順次資料紹介を行っていく予定である。これにより、従来評論誌的色彩の濃かった本誌も図書館報らしさを出していくことができるものと考えている。

 さて、新世紀を展望する時、当然にして期待と不安が交錯するものとなる。しかし、この度の新世紀という時、この20世紀という100年の終幕と同時に1001年より2000年への1000年の終幕と開始という意味を持っている。  あらたな1000年のスタートを切る2001年1月1日まで2年を切り、新世紀は間もなくやって来る。  新世紀はいかなる時代になるのであろうか。われわれとしては希望と繁栄の時代になることを願っている。

 日本の20世紀後半の最後の十年はバブル経済の破綻以降、停滞と悲観の十年であったから、来るべき世紀こそは繁栄の世紀であってほしいと思うのは誰しも同じであろう。本来ならば21世紀は「日本の世紀」になるのであり、それは未来学者ハーマン・カーンも予測していたことであった。どこで道に迷ったのであろうか。このままの日本の延長線上には「日本の世紀」はなく、日本は衰退をするばかりであろう。

 日本は現状の「創造的破壊」を行い、新しい飛躍に向けた助走を開始していく必要がある。  日本は悲観論を越えて「建設的楽観論」に立ち、日本再構築に向けた現状分析をおこない改革の道筋を立てていかねばならず、それはこの2年あまりの内に実行しなければならない。日本には時間との競争、スピードが求められているのである。この改革をなし遂げてこそ21世紀を希望を持って迎えることが出来ることであろう。(倉)

図書館報「α」 Vol.11 No.2 目次にもどる