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私と図書館利用


林 幸代

[Hayashi, Sachiyo 経済学部経済学科・2年]


 私にとって本というものは子どもの頃から身近に欠かせないものであった。ひとりっ子で家にいる時に話し相手のあまりいない私に両親は、本を読むことにより、いろいろな知識を得、また自分なりの感性を創り出すことを教えてくれたのだった。
 小学校に入学し、学校の図書室が自由に利用できるようになり、そして図書室の利用度を増やすための学校側のプログラムにみごとに乗せられた私は、図書室にある本の約3分の2に近い数を読破するという今では考えられないようなことを平気でやってのけていた。
 中学・高校時代は、何かとやらなくてはいけないことが多くなり、落ち着いて本を読む時間も少なくなってしまった。そのため、私にとっての図書室はほとんど行くことのない場所となった。
 そして今、私の図書館の利用目的はレポートや課題のための資料探しの場となっている。私はなるべく必要となる本は購入して手元に置いて後からも参考にできる状態を作りたいのだが、やはり専門的なものとなると手に入らなかったり、高価すぎて手が届かなかったりする。そんな時、大学に限らず図書館というものはありがたい。たいがいの本や資料を見ることができる。特に大学の図書館では、どうしてもこの資料が必要なんですとワガママを言っても、他の図書館・博物館などから何とでもして手に入れてくれる。それもたいへんスピーディーにである。これによって、課題の進行速度と内容の充実度に大きな影響があたえられ、毎回自信をもって課題を提出することができている。このように、子どもの頃と今とでは、図書館の利用目的も利用頻度も違うが、とても便利な場所であることには変わりないのである。

図書館報「α」Vol.9 No.1目次にもどる