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図書館に希望すること−卒論作成を通して−


海野明子

[Unno, Akiko 外国語学部 英米語学科・96年度卒]


 大学生活4年間を振り返ってみて、どんなレポート課題よりも、やはり卒業論文作成のために最も多く図書館を利用した。そこで、個人的にではあるが卒業論文作成と図書館の利用について率直に感想を述べようと思う。
 卒論作成で最も重要であり、最も時間を費やすことの一つは参考資料集めである。どんな論題にしようとも欲しい資料を手に入れるのは至難の業であった。特に、名学大の学部関連以外についての場合、さらに難しい。そこで少しでも早く論題を決め、資料探しすることを勧めたい。外部からの取り寄せには少なくとも一週間は待たなくてはならない。「名学大の図書館にあるだろう」とのんびりしていると、あせる結果になってしまう。
 先にも述べたが、資料集めには思った以上に時間がかかるものである。その点でも、開館時間の延長を希望したい。通常開館時間は5時15分までであるが、4限までフルに授業がある場合、実際図書館で時間を過ごすことはほとんど不可能である。事実、図書館を利用したくても、十分に時間をとれないということがしばしばあった。試験前のみではなく、常に6時までの開館を強く希望したい。
 また、これは卒論作成に直接関係ないが、希望することは、洋雑誌を増やしてほしいということである。例えば、“LIFE”など、留学生又は留学していた学生などで洋雑誌を個々で買いたいが、なかなかコストの面で負担が大きいと思っている私のような学生にはとてもありがたい。
 ここまで、要望ばかりを述べてきたが、名学大の図書館はすばらしい面も多い。特に図書館員の方には大変お世話になり、心から感謝している。コンピュータを使っての資料検索など熱心に指導していただいた。また、卒業に関するアドバイスをいただいたりもした。卒論作成だけでなく、何度となく図書館へ足を運ぶうちに、こんなにもすばらしい本がたくさんあったのかと毎回発見があった。単にレポートの課題や、コピーのためだけに図書館に行くのではなく、ちょっと奥まで足をのばし、新しい本との出会いをしてみてはどうだろうか。何気なく発見した本が、かえって卒論作成に役立つこともよくあるものである。

図書館報「α」Vol.9 No.1 目次にもどる