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大畑小学校運動会


劉 青

[留学生別科生・中国]



 今年5月17日私たち留学生が豊田市立大畑小学校の校長先生に誘われて小学校の運動会に出た。試合に出たり日本人の小学生と一緒に食事をしたりしてすごく楽しかった。そして日本人の小学生といい友達になった。
 日本の小学校運動会は中国のと同じだと思って来たが実はずいぶん違う。中国では小学校の運動会でも普通の運動会のように競走、走り高飛び、走り幅飛びなどがある。学生は年齢によって一、二年生組と三、四年生組と五、六年生組の三つの組に分けられる。組と組は関係がないので各項目は三回づつやる。試合でベスト六位を取った人は受賞する。
 日本では小学生が伝統によって赤組と白組あるいは地域によっていくつかの組に分けられて競争する。試合の項目は大部分運動会の試合らしくなくてゲームのようだ。例えば綱引き、玉入れ、ジャンカ、かり物競争等です。このようなゲームは先生たちが運動会のために考えたそうだ。運動会で私たちをびっくりさせたのは小学生たちが演じた組み立て体操だ。先生の口令に従っていろいろな造型を作った。最初は一人の造型だったがどんどん人数が増えて来て最後は八人でタワーの造型も作った。とてもきれいだった。
 中日両国の小学校運動会を比べたら中国のほうが個人的な能力を重視し日本側は個人的な能力より団体意識の養成を重視している。中国の運動会ではスポーツが得意な学生がクラスを代表して試合に出る。日本ではできるだけ学生全員を参加させて協力させる。リレー競走さえも全員参加した。
 もう一つの違いは中国で学生と先生だけ運動会に出るが日本では両親そして私たち外国人も誘われた。大人と子供一緒に参加する試合も設置された。そして外国人を誘うことも十年間の歴史があったので学生たちはもう慣れてきた。最初は皆外国人を特別な人として見たが今はそのようなこともなくなったと校長先生から聞いた。
 日本の小学校運動会は体を鍛えるうえに学生の団体意識、協力意識つまりよりいい性格の養成のために行われていると思う。

図書館報「α」Vol.9 No.2目次にもどる