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 ▼ 経済・経営データ分析で利用するEXCEL統計関数

 計算をするには、できるだけ簡単に行うことが望ましい。表計算ソフトには標準でさまざまな関数が備わっているのでこれらを利用する。Excelには、[挿入(I)]→[関数(F)]もしくはツールバーのfxをクリックする(関数ウィザードを利用する)ことで関数を一覧した上で、選択できる。

 以下に代表的な数学関数を挙げておく。統計関数については統計を学習する項に別記する。これ以外にも財務関数やデータベース関数がある。以下の関数の括弧の中に適当な数値を入れてみるとどのような値が返ってくる(表示される)か試してみるとよい。

使用 関数名 内容
数学関数
  =ABS(数値) 絶対値
  =COS(数値) コサイン
  =EXP(数値) eの累乗
  =INT(数値) 整数値
  =LN(数値) 自然対数
  =MINVERSE(範囲) 逆行列
  =SIN(数値) サイン
=SUM(範囲) 総和
=SQRT(数値) 平方根
* =RAND( ) 乱数
* =PI( ) π(3.141592・・・)
データの整理に関する統計関数
=COUNT(値1,値2,..) データ数の計算
  =COUNTA(値1,値2,..) 空白でないセルの計算
=SMALL(範囲,順位) データの中で小さい順位の数
=LARGE(範囲,順位) データの中で大きい順位の数
  =RANK(数値,範囲,順序) 指定数の順位
=FREQUENCY(データ配列,区間配列) データの頻度分布
  =PERCENTILE(配列,率) 百分位数での順位
データの代表値に関する統計関数
=AVERAGE(範囲) 算術平均
=GEOMEAN(範囲) 幾何平均
=MEDIAN(範囲) 中央値
=MODE(範囲) 最頻値
データの散らばりに関する統計関数
=MAX(範囲) 最大値
=MIN( 範囲 ) 最小値
  =VAR( 範囲 ) 分散(標本)
  =STDEV( 範囲 ) 標準偏差(標本)
=VARP( 範囲 ) 分散(母集団)
=STDEVP( 範囲 ) 標準偏差(母集団)
  =QUARTILE( 配列, 戻り値 ) 四分位範囲の抽出
2変数の関係統計関数
  =DEVSQ( 範囲 ) 偏差平方和
=CORREL( 範囲1, 範囲2 ) 相関係数
=COVAR( 範囲1, 範囲2 ) 共分散
分布に関する統計関数
  =NORMDIST( X, 平均, 標準偏差,関数形式 ) 正規分布関数
  =NORMINV( 確率, 平均, 標準偏差 ) 正規分布の逆関数
  =NORMSDIST( X ) 標準正規累積分布関数
  =TTEST( 配列1, 配列2, 尾部、検定の種類 ) t検定
=TINV( 確率, 自由度 ) t分布の密度逆関数
  =TDIST( X, 自由度, 尾部 ) t分布の密度関数
  =FTEST( 配列1, 配列2 ) F検定関数
  =FINV( 確率, 自由度1, 自由度2 ) F分布逆関数
  =FDIST( X, 自由度1, 自由度2 ) F分布関数
回帰分析に関する統計関数
  =SOLPE( 範囲Y, 範囲X ) 傾き関数
  =INTERCEPT( 範囲Y, 範囲X ) 切片の値を返す関数
  =RSQ( 範囲Y, 範囲X ) 決定係数
に関する統計関数
  =AVEDEV( 範囲 ) 関数
  =KURT( 範囲 ) 尖度関数
  =SKEW( 範囲 ) 歪度関数
  =STANDERDZE( X, 平均, 標準偏差 ) 基準化関数
  =STEXY( 範囲Y, 範囲X ) 予測値Yの標準誤差関数
計算処理に関する関数
  =ROUND( 範囲 ) 四捨五入(丸め誤差)
  =ROUNDUP( 範囲 ) 切り上げ(丸め誤差)
  =ROUNDDOWN( 範囲 ) 切り捨て(丸め誤差)

*関数でも数値を入れないものものある。

last modified :2005.11.05