簡単なSASプログラムの例を下に示してみましょう。
国語、数学、理科、社会、英語、体育です。試験得点について、289人分のデータがあって、その平均点、標準偏差、最高点、最低点、各テスト間の相関係数を求めるプログラムの例です。例えば、プログラムファイル名は TEST.SAS とつけたとします。
data test; infile "test.dat"; ←データをtest.datというファイルから読み込む input kokugo suugaku rika shakai eigo taiiku; ↑国、算、理、社、英、体の順にデータがなっている。 proc corr; ←平均、相関などを求めるプログラムの指示 run; |
たった、この5行のプログラムでこれだけのことが、簡単に、しかも高速にできてしまいます。
データはこの場合でいえば、TEST.DATというファイル名で、次のように1行に科目数分のデータを、スペースを挟んで並べればよいのです。
データの例 45 55 80 90 60 50 45 60 80 95 50 60 |
以上のようなプログラムファイルと、データファイルを作って、SASワークウインドウの中のアイコンをクリックすれば、計算できてしまいます。 次の図は、上のプログラムを実行した例です。
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どうですか?このように簡単に平均、標準偏差、相関行列などができてしまいます。しかも計算時間は、数秒です。教育に、ゼミに、研究にと大いに活用してください。もちろん、主な統計解析のほとんどがこのパッケージには入っています。
こんどは、因子分析という多変量解析のプログラム例です。ご存じの方は多いと思いますが、これをFORTRANなどのプログラム言語でプログラムしますと、単純なものでも数百行以上のプログラムになります。ところが下のように、SASではデータ部分を除いた計算の命令の本体は数行ですんでしまいます。
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