Library Action Committee ワークショップ  2003  第3回

地球温暖化を考える
- 次々と出てくるかもしれない新型SARS(サーズ) -


                          温暖化対策で期待される風力発電
 
木船 久雄 きぶね ひさお
                         [名古屋学院大学経済学部教授]                       

 今年の春先、中国やベトナムから発症した新型肺炎(SARS:サーズ:重症急性呼吸器症候群)はアジアを中心にパニックを引き起こしました。この冬もその再発が心配されます。場所を変えれば、アメリカでは数千人の患者を出した西ナイル・ウィルス脳炎。アフリカ中央部で猛威を振るっているエボラ出血熱。人間に感染してクロイツフェルト・ヤコブ病を引き起こす可能性が取り沙汰される狂牛病(BSE)。いずれも感染経路や治療法は未だにわかっていません。
 実は、こうした新種の伝染病の発生は、地球温暖化と関係しているのではないかとも考えられています。温暖化の影響は、なにもヨーロッパを襲った今夏の猛暑や昨年の大洪水といった異常気象だけではありません。水・食糧・健康などさまざまな分野に直接・間接の影響を及ぼします。日本がマラリア蚊の生息域になるのは、時間の問題かもしれません。思いもよらぬ影響が思いもよらぬ経路を通じて、密かに、しかし着実に顕在化してくることでしょう。
 本講座では、地球温暖化のメカニズムや影響そして対策を、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

12月17日(水) 14:00〜16:00
場所: 名古屋学院大学附属図書館3階 グループ研究室

名古屋学院大学Library Action Committee主催
お問い合わせ先 toshokan@ngu.ac.jp  п@0561(42)0352