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 ▼ 第12回 インターネットのデータ利用

■ Webサイトの活用

  インターネットには、さまざまな統計データが掲載されている。これを活用し、加工すると理解が早い。
 例えば、総務省統計局には家計に関するデータなどが、日本銀行には金融に関するデータが、内閣府(Cabinet Office)の機関である経済社会総合研究所にはSNAのデータが掲載されている。
 □例題12-1:URLの調査 難易度:★ 目安時間:25分 インターネット
  以下の経済データが掲載されているWebサイトのURLを調査する。[インターネット]という名前の新シートのA列に名前を、B列にURLを記載する。
  1. 日本銀行
  2. 内閣府
  3. 経済社会総合研究所
  4. 総務省統計局
  5. 首相官邸
検索エンジンのGoogleYahoo!Japanなどで調べる。

■ ハイパーリンク 

  ExcelやWordには、ハイパーリンク(hyper link)という機能がある。改行など入力を行うことで自動的に設定される。このボタンはである。これをはずすには、右クリックから[ハイパーリンク(H)]→[ハイパーリンクの削除(R)]で行う。
 □例題12-2:ハイパーリンクの削除 難易度:★ 目安時間:10分 インターネット
  入手したURLのハイパーリンクを削除する。

■ SNAデータ

  マクロ経済データの元である国民経済計算(SNA)は重要なデータ集である。System of National Accountの略称であり、「国民経済計算」や「国民経済計算体系」と呼ばれる。この経済データはいわば、日本経済のモノサシである。
 ここで利用するデータに辿る順は以下のとおり。
  1. 景気統計のSNA(GDPなど国民経済計算)
  2. 平成15年12月25日 平成14年度国民経済計算確報
  3. 平成13年度確報(平成15年4月1日) (平成15年版国民経済計算年報の全データが掲載してあります。)
  4. C  主要系列表
  5. 1 国内総支出
    名目

    年度   暦年   四半期  

    実質

    年度   暦年   四半期  
これらはExcelファイルである。

■ データファイルのダウンロード

  Excelファイルをインターネットからダウンロード(down load)するには、リンク先をポイントし、右クリックする。ポップアップメニューから[対象をファイルに保存(A)...]を選択すると、ダウンロードが開始され、終了のメッセージが現れる。
 ダイアログボックスからマイドキュメントや自分専用のドライブ・フォルダに保存する。
 □例題12-3:データのダウンロード 難易度:★★ 目安時間:10分 インターネット
  内閣府の機関である経済社会総合研究所にアクセスし、SNAのデータを入手(ダウンロード)する。ファイル名はそのままにする。なお、ダウンロード後、入手したファイルの大きさ・種類を確認する。
ファイルの大きさの単位は、バイト(Byte)を用いる。トップページからSNAを探す。

■ データの形式

  データのファイル形式にはさまざまな種類がある。データ処理に利用される主な形式は以下の通り。
  • Excel形式 拡張子(.xls)
  • CSV形式 拡張子(.csv) : カンマ引用符形式(Cammma Separated Value)
  • テキスト形式 拡張子(.txt)
拡張子(extention)と関連ソフトウェアがパソコン側で設定できる。xlsおよびcsvはExcelと関連付けられている。また、txtはエディタと関連付けられているので、メモ帳などが起動する。なお、CSVとテキストはエディタで内容が確認できる。サイズの小さなテキストデータなので、データの交換に適している。
 □例題12-4:データ形式 難易度:★ 目安時間:5分 インターネット
  拡張子とデータ形式と関連ソフトウェアの関係を示す。

■ テキストファイルのインポート

  テキストデータをExcelで開くには、データのインポート(import)が必要である。Excelのバージョンによってその方法は異なる。 Excel2000では、テキストファイルを読む込むには以下の方法を使う。メニュー[データ(D)]→[外部データの取り込み(D)]→[テキストファイルのインポート(T)...]
 □例題12-5:データのインポート 難易度:★★ 目安時間:15分 例題集
  例題集の2つのデータを入手(ダウンロード)し、エディタでデータを開き、その構造を確認する。また、Excelのシートへインポートする。それぞれ新規のシートにインポートし、日経平均株価、為替レートとする。

■ データの加工

  WordやWebページなどパソコンに表示されているデータをコピーするとクリップボード(clip board)に一時的に保存される。これをExcelのシートに貼り付けることができる。シート形式にあわせたさまざまな作業が可能で、これをマスターすると効率的である。
 さまざまなデータの貼り付け方法は、メニュー[編集(E)]→[形式を選択して貼付け(S)...]から行う。
  • 値だけ:計算結果のみを利用する場合に用いられる。
  • [行と列の入れ替える(E)] など

■ ウィンドウ操作

  Excelのファイルを複数開き、ウィンドウ間でのコピーをする。メニュー[ウィンドウ(W)]を見れば、開いているファイル(ブック)が表示される。またここからウィンドウを並べて表示・切り替えなども可能である。タスクであるウィンドウの切り替えは、ショートカットキー[Alt]+[Tab]でも可能である。
 □例題12-6:データの加工 難易度:★★ 目安時間:15分 例題集
  ダウンロードしたExcelファイルを開き、いつも利用しているExcelのファイル(ブック)へシートをコピーする。また、行と列を入れ換えた表を作成し、不要な部分を削除する。
【必要なテクニック】  シートのコピー・新規作成
データを自分のExcelのブックへコピー
不要なデータを削除・編集(Excelファイルの加工)、列の削除方法:右クリックから[削除(D)]

■ 経済データのグラフ化

  日本経済の流れとしてGDPの20年の動向をグラフ化する。統計データだけを見てもわからないが、データの動きをグラフにすることでさまざまな現象を捉えることができる。
 □例題12-7:時系列データのグラフ化 難易度:★★ 目安時間:20分 例題集
  加工したデータより日経平均株価と為替レートのグラフを描く。バブル経済のエリアをオートシェイプ(角丸四角形で明示する)で示す。
【必要なテクニック】 折れ線グラフの系列をy軸と交差させる。 軸のメモリや単位(桁区切り・小数点表示)は正確か?

 □例題12-8:GDPグラフの作成 難易度:★★★ 目安時間:20分 例題集
  名目・実質2つのGDEデータからGDPグラフを作成する。20年間の経済の動きをグラフからみてわかることを考える。特に大きな変動があった時代には、噴出しやテキストボックスを使ってメモをする。
【作成確認事項】
  • バブル経済はいつかをテキストボックスに記載する。
  • データ出所をテキストボックスに記載する。
  • 縦・横軸の単位は正確か?

  •  □例題12-9:面グラフの作成 難易度:★★★ 目安時間:30分 例題集
      GDPの構成を面グラフで表現する。3面等価の原則からこれをGDPとしてグラフ描画し、印刷をして提出する。
    【必要なテクニック】 積み上げの面グラフを利用する。国内総支出(1+2+3+4)
    【作成確認事項】
  • 縦・横軸の単位は正確か?
  • ヘッダーには作成日時・ファイル名を付ける。フッターに学籍番号・名前を付ける。



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     ▼ 第13回 膨大なデータ処理(オートフィルタ・ソート・条件)

    ■ データの整理

      大量のデータを整理するには、コンピュータの力を借りるのがよい。何度も同じデータから条件にあったものを抽出したりする場合には、専用のデータベースソフトを利用する。Excelには簡単なデータベース機能があるので、これを学習する。

    大量のデータを連携させ、日常の業務を行うにはデータベース(database)の活用が欠かせない。Excelもデータベース機能を持っているが、何度も大量のデータを整理・加工したり、データを新規追加・削除したりするには、ACCESSなど専用データベース(database)ソフトを利用するのがよい(SQLも利用できるが、個人ベースでの利用にとどまる)。最近は、ネットワークにあるデータベースが基幹業務として活用される。

     データベースでは、レコード(record)・フィールド(field)の概念が重要である。Excelではセルで曖昧になっている。

     □例題13-1:データベース 難易度:★ 目安時間:2分 ノート
      Microsoft社のデータベースソフトは何か。Excelとはどのように異なるかを調べる。

    ■ データの並べ替え 

      データを整理するには、並べ替えの機能が重要である。これを一般にソート(sort)とよぶ。
     Excelの昇順、降順ボタンは簡便であるが、データが元に戻らない場合があるので注意をする。やり直しボタン(ショートカットキー[Ctrl]+[Z])を利用する。
     通常は、メニュー[データ(D)]→[並べ替え(S)...]を実行する。並べ替えには、降順昇順がある。
     □例題13-2:データの並べ替え 難易度:★ 目安時間:10分 練習
      セルにアルファベットのキーボート配列順に入力し、以下の処理をする。
    1. キーボードの左上からQWERTY・・・という順で26文字入力する。
    2. 昇順と降順でソートする。

    ■ オートフィルタ

      条件に一致したデータだけを自動的に抽出(フィルタリング,filtering)したいときに利用する。本来は、データベースでこのような作業を行うが、Excelには簡便な機能がついている。
     データの元の並びを保持する(残す)ためには、オートフィルタ(auto filter)を用いる。これはメニュー[データ(D)]→[フィルタ(F)]で[オートフィルタ(F)]をチェックする。▼が表示され、リストが表示される。このリストにある数字から選択したデータが抽出・表示される。(▼は青になっている)元に戻す場合には、リストから(すべて)を選ぶ。オートフィルタをはずすにはもう一度行い、チェックをはずす。
     □例題13-3:順位表の作成 難易度:★★ 目安時間:20分 例題集
      70以上のデータを抽出する。また、順位表を2通りで作成する。
    リストから(オプション)を選び、条件を記入する。関数・ソートで行う。関数は、RANK関数、LARGE関数で作成できる。

    ■ データの検索

      大量のデータの中から条件に一致したデータを探すために最も簡単な方法は、検索(finding)である。これはショートカットキー[Ctrl]+[F]でも実行できる。
     □例題13-4:データの検索 難易度:★ 目安時間:10分
      例題集の処理を確認する。色を付ける処理が抜けているセルをチェックする。

    ■ 大量データの処理:統計処理

      データを整理する。順番に並べる。度数分布表にする(統計学の内容) 。条件によってデータを分類することは重要な処理である。Excelでデータを処理する場合には、関数の論理を用いる。
     □例題13-5:●●●●●●● 難易度:★★★ 目安時間:●分
     

    ■ 条件文

      IF関数を利用することで、データを条件による判定ができる。 =if(論理式,A,B) の意味は

    「もし、論理式が真ならばA、そうなでない(偽)ときBを表示する」

    • 以上  >=
    • 以下  <=
    • より大  >
    • より小  <
    • または  or
    • かつ  and
    • ではない  not
     □例題13-6:IF関数 難易度:★★ 目安時間:10分 ノート
      以下の条件文を関数で表す。
    1. 「もしセルA1が80以上であるならば合格、そうでないとき不合格」
    2. 「もしセルA1が40以下であるならば不合格、そうでないとき合格」
    3. 「もしセルA1が70より大きければ合格、そうでないとき不合格」
    4. 「もしセルA1が50より小さければ不合格、そうでないとき合格」
    5. 「もしであるならば、そうでないとき」
    6. 「もしであるならば、そうでないとき」
    7. 「もしであるならば、そうでないとき」

    ■ 文字列の活用

      文字列を利用する時には、”(ダブルクォーテーション)で括る。

    ■ シミュレーション

      グラフや計算の元になるセルのデータを変えると結果も変わる。これを利用すれば、シミュレーション(simulation)ができる。
    シミュレーションとは、現実の経済・経営システムを理論に基づき数量モデル化し、現実のデータなどを用いて結果を出す。そこで問題の発見・解決を行う技法である。経営では生産・販売・財務などのサブシステムを対象としたり全体を対象とする場合がある。経済では部分均衡と一般均衡とに分類される。
     情報を加工するとともにこれらは意思決定に役立てることができる。また、予測された値と現実の値の差異に注目し、現実により近いモデルへの改善などに利用できる。
     Excelにはゴールシークなどシミュレーションやその解法などの機能を持つので、専門的な分析に利用できる。
     □例題13-:グラフの端点所処理 難易度:★★★ 目安時間:20分
      端点を入力し、グラフが

    ■ 活用事例:月間ワークシート

      月間予定表および勤務時間表を毎月自動的に更新できるように編集する。 利用する関数は以下の通り。
    • =countif
    • =sumif
    • =choose
     □例題13-:月間予定表の完成 難易度:★★★ 目安時間:40分 月間予定表
     月初めの1日を入力すると、曜日がすべて変更されるように設定する。(choose関数)労働時間を合計し、時給を計算する。小数点で端数がでたら四捨五入する。(round関数)
    切り上げ、切り下げの関数もチェックする。

    ■ ABC分析

      条件による処理として、基準点以上は合格、そうでない場合は不合格といった例がある。例えば、成績処理で80点以上はA、70点以上80点未満はB、60点以上70点未満はC、60点未満はDという複雑な処理が必要なこともある。これには、条件文としてIF文を利用する。
     □例題13-:成績処理 難易度:★★ 目安時間:10分 例題集
      例題集にある50人の成績表に対し、以下のように合格基準を設定し、成績処理をする。
    評価A:80点以上
    評価B:70点以上80点未満
    評価C:60点以上70点未満
    評価D:60点未満
    何人が合格基準(C以上)を満たしているか。
    新規シートで、セルB1にデータをセルA1に以下の条件式を記入すればよい。 =IF(A1>80,"A",if(A1>60,"合格","不合格"))

    ■ マクロ:簡単なプログラミング

      ワークシートなど何度も同じものを作成しなくてはならない場合には、一連の作成手順をプログラムにして保存しておけば便利である。Excelには、Visual Basic(以後、VB)を用いたマクロ言語があるので、これを使ってVBのプログラミング学習をするのもよい。
     マクロ自体の記録・実行の操作は簡単である。メニュー[ツール(T)]→[マクロ(M)]で新規作成を選び、マクロの名前を付けた後に、自分がいつも作成するワークシートを作成してゆけば自動的に手順が記録される。装飾などをした後に、[マクロ記録終了]のボタンを押す。するとシートの末尾にモジュールというシートが自動的に作成され、ここに自分の行った作業が記録される(録音や録画と同じ原理)。この中にプログラムが書かれているので、自分で行った作業がどのように記述されたのかを確認してみよう。
     メニュー[ツール(T)]→[マクロ(M)]→[マクロ実行]を押すことでマクロは実行される。コンピュータウィルスは、マクロを利用している場合も多いので、ウィルス対策ソフトのパターンファイルは最新バージョンに更新しておく必要がある。

    ■ ショートカット一覧

     これまでに登場したショートカットキーをまとめる。これをうまく利用すれば、キーボードから手を離さすことが少ないので、効率的な作業が可能である。
      [Ctrl] + [1] : 書式設定ボックスの表示
      [Ctrl] + [P] : 印刷ボックスの表示
      [Ctrl] + [S] : 上書き保存 (B)
      [Ctrl] + [C] : コピー (B)
      [Ctrl] + [V] : 貼り付け (B)
      [Ctrl] + [X] : 切り取り (B)
      [Ctrl] + [Z] : 元に戻す (B)
      [Ctrl] + [A] : すべて選択
      [Ctrl] + [N] :
      [Ctrl] + [F] : 検索(Find)
      [Ctrl] + [H] : 置換
      [Ctrl] + [O] : ファイルを開く
      [Ctrl] + [矢印] : 矢印方向へデータの端へジャンプ
      [Ctrl] + [PageUp ] : シートの切り替え
      [Ctrl] + [PageDown ] : シートの切り替え
      [Ctrl] + [] :
      [Shift] + [矢印] : 矢印方向へ範囲選択
      [F2] : セルの入力内容表示
      [F4] : 行と列の固定($マークの付与)
      [F7] : スペルチェック
      [F11] : グラフの作成
      [Alt] + [Tab] : タスクの切り替え
    (B)はボタンあり

    ■ 文字列データの結合

      文字列データを結合させるには、&を用いると簡単である。また、Excelには文字列操作関数があり、これらを利用すると複雑な操作ができる。
     □例題13-1:文字列データの結合 難易度:★ 目安時間:5分
      セルA1とB1を結合させる。(=A1&B1)


    ■ END

    last modified :2007.01.05