2000年9月1日作成
第6日目 何を趣味にしているのか(続き)?
「鉄道以外の趣味は何かあるんですか?」
「そうですね、クラシック音楽とか読書とか絵画鑑賞とか、ですね。」
「他はわりにまともなんですね。」
「だから、鉄道の趣味は別に変じゃないんだよ。」
「それで、音楽の方ですが、ご自分では楽器は弾かれるんですか?」
「まったくだめです。鍵盤が片手ですこしできるのと、中学生の頃ギターを持っていたというだけです。」
「じゃあ、聴く方専門?」
「そういうことです。」
「好きな作曲家は?」
「モーツァルト、バッハ、ブルックナー、まあ、何でも聴きますけどね。」
「CDなんかはたくさん持ってらっしゃるんですか?」
「自分で買い始めたのはちょうどCDプレーヤがステレオセットに最初からついてくるようになった頃です。12年前かな?それまではLPレコードで聴いていたわけですよ。それで、CDが普及するということになって、これならほぼ永遠に楽しめるということを聞きつけて、それなら買おうかと思って買い始めました。」
「どんなものを?」
「いや、有名なものからだんだん買ってました。全集よりも、単品でその時その時で話題になったものとか、それぞれの曲で名盤だと言われているものを、一つずつ買っていました。」
「お好きなCDを挙げてもらえますか?」
「順不同、思いつくままにということで
(1)モーツァルト『クラリネット協奏曲・クラリネット五重奏曲』
(2)モーツァルト『ピアノ協奏曲第20・21番』(内田光子)
(3)モーツァルト『弦楽四重奏曲第14・15番』(アルバンベルク四重奏団)
(4)モーツァルト『交響曲第40・41番』(ベーム指揮ウィーンフィル)
(5)モーツァルト『ヴァイオリン協奏曲第5番』(クレーメル)
(5)チャイコフスキー『ピアノ協奏曲第1番』(アルゲリッチ、コンドラシン)
(6)バッハ『無伴奏チェロソナタ』(マイスキー)
(7)ブルックナー『交響曲第6番』
(8)ブラームス『ピアノ協奏曲第2番』(アックス)
(9)ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第3番』(アシュケナージュ)
(10)シューベルト『未完成交響曲』(クライバー指揮ウィーンフィル)
でも、結局、なんでもいいんですけどね。」
「BGMとして聴いているんですか?」
「クラシックはBGMとしては、なかなか聴けません。楽譜が読めるわけではないんですが、どうしても真剣に聴いてしまいます。」
「車にはCDプレーヤは積んでいるんですか?」
「現在乗っている車にはあります。クラシックばかりではありませんが、車を運転しているときにはラジオ(主にNHK第1)を聴くか、CDを聴いているかのどちらかです。」
「ぜひ安全運転を...」
「「読書」というのは趣味といえるほどのものなのかどうかわかりませんが、仕事がら本を読むのは好きですね。研究者という仕事をやっていると、仕事として読んでいるのか趣味として読んでいるのかわからなくなってきますけど。」
「普段はどんなものを読んでいるんですか?」
「何でも読みます。パソコンに時間をとられるのと、現在自動車通勤なので、その時間が読書に使えないのが残念です。特定のジャンルを挙げるとすると、ミステリーでしょうか。でも、これも時間がとれなくて、年末年始とかに読むくらいになってしまっていますね。」
「でも普段から自宅も研究室も本が山積みですよね。全部読んでいるんですか?」
「そんな暇なんかないですよ。かなりの本は積ん読です。ついでの話ですが、本の中で、特に今日明日の日常生活や仕事に役に立たない本が好きですね。文学というのはだいたいそういう役回りを持っていると思うんですが、他にもそういう本がいろいろあるでしょう?」
「でも、それは他の分野の人にとっては、役に立つんでしょう?」
「そういうこともあるでしょうが、でもどの分野の人にとってもその日の役に立たないという本もあるでしょう。例えば、昨年出版された「フル・ムーン」(新潮社)という本は写真集なんですが、1967年から1972年まで6年間にわたって行われたアポロ計画で、宇宙飛行士が撮影した写真を集めたものです。本来これらの写真はNASAの低温保管庫で保存されていて、一般に公開されている写真は複写を重ねているために、画質が悪いんです。この写真集はそれらのオリジナル写真を用いて編集した写真集です。とにかくすごい迫力ですよ。」
「そんな本見てて何がおもしろいんですか?」
「だから、そういう本で楽しむのが本当の読書の通人なんですよ。」
「ところで、絵も好きなんですか?」
「好きっていうほどでもないですけど、美術館には時々行きます。愛知県美術館とか名古屋市立美術館とかですね。最近では愛知県美術館のセザンヌ展がよかったですね。その前には、2年前に鹿児島に帰省していたときにたまたま鹿児島市立美術館でブラックの展覧会をやっていて、それもおもしろかったです。」
「好きな絵というのはあるんですか?」
「印象派以降の作品に興味があります。あと、ピカソとか。クリムトも好きです。」
「絵を見ていて、何がいいんです?」
「美術館で絵を見ていると、それに気分が吸い込まれていくような気がするじゃないですか。世間のことを忘れられるかなあ、と...特に、すいている美術館でずーっと一つの作品を見続けれられるといいんですけど。」」
「やっぱり危ない性格じゃありません?」
「そんなことないですよ。普通の性格です。普通の。」
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