2001年 1月13日作成
第11日目 新しいパソコンと私
「お正月は原稿書き!とかおっしゃっていましたが、新しいパソコンをいじり回していたという噂じゃないですか?」
「いじり回してた、というと人聞きが悪いですね。「新しいパソコンの設定をしていた、」と言ってほしいですよ。これも仕事の一部です。」
「ものは言い様ですけど。で、前のパソコンはやっぱり調子が悪かったんですか?」
「買ったのが1997年の初めくらいでしたから、かれこれ4年近く使ったことになります。途中でハードディスクの増設をして、それからもともとついていたハードディスクがクラッシュして、途中からインターネットを接続して、といったことをやっていました。CPUが150MHz、メモリーが32MB、ハードディスクが3.2GBでしたし、最後の頃はCD-ROMドライブも調子が悪かったので、よく持ちこたえたと言うところでしょう。買った当時はほとんど最高の性能だったんですけど、寄る年波には勝てませんでした。メモリーで32MBを積んでいるパソコンなんか買った頃は珍しかったですよ。」
「それで今度のパソコンは?」
「今度のマシンはCPUが1GHz、メモリーが256MB、ハードディスクが80GBです。」
「ちょっとすごくないですか?」
「そうですよ。CPUはすでに1.5GHzというのがありますけど、メモリーもハードディスクもWindowsマシンとしては今の時点ではほぼ最高でしょうね。」
「おいくらくらい?」
「パソコン本体だけで21万円でした。メーカーはDELLです。」
「DELLというのはアメリカのメーカーでしょう?通販でしか売らない、っていう。」
「そうです。CompuMartで店頭販売もするようになったみたいですけど、原則としては通販だけで、インターネットで画面を見て自分で性能を選べるようになっていますね。だから、CPUはいくつで、メモリーをどれだけ積んで、とかを選んでいって、その場で見積もりをして、発注する、という仕組みです。しばらくすると、荷物が届きます。」
「何がいいんですか?NECのVALUE STARとか、富士通のDESKPOWERとか、でもSONYのVAIOでも何でも良さそうな気がしますが。店頭で見ることができないんでしょう?」
「前は安かったとか、高性能のパソコンで自分で必要な性能が選べるという魅力があったんですが、自分としては惰性ですね。それに24時間いつでもサポートに電話できるというのもありました。今は他のメーカーもそういうことを真似し始めたので、いったい何がいいのかと自分でも思うんですが、うーん、ブランドでしょうかね。それと人と違った機種を使っている自己満足かなあ。
店頭で見ることができないというのは、別にいいんですよ。機能と性能と、あとはサポートの体制で選ぶわけですから」
「研究室のパソコンもDELLでしょう?」
「そうです。あれは前に病気になって、マザーボードを交換するというちょっとした大修理をしたんですよ。」
「なにが調子悪かったんですか?」
「えっと、インターネットがうまく使えなくなってしまって、どうも通信用の信号がきちんと出せなくなってしまったようなんですが、原因は不明です。今は元気になりましたけどね。」
「ご自分で交換したんですか?」
「とんでもありません。DELLが契約している会社の人がやってきて、交換してくれました。DELLは買うときにサポートの種類も選べて、例えば1年間は「オンサイト」と言って、修理スタッフがやってきて修理してくれる、とかいったことができるんです。それで交換してもらったんです。このときは大変でした。」
「新しいパソコンは自宅用ですよね?」
「ええ。まず、それでそれまで使っていたパソコンから必要なデータを抜き取って、MOディスクに保存して、それからケーブルを一つずつ抜いていって、パソコンを移動させて、ほこりを取り払うことからでしたね。」
「データというのは、何のデータなんですか?」
「もともとハードディスクは信用していないので、自分で作ったファイルは必ずフローッピーかMOに保存しているのですが、これまで出したり、受け取ったりしたメールはハードディスクに置いておかないとメールソフトで使えませんから、それはハードディスクに置いてありました。他に、メールソフトのアドレス帳の部分とか、自分の署名の部分のデータとかを全部移しました。」
「それで新しいパソコンをスタートさせたわけですね?」
「最初の日は晩に始めて、古いパソコンのデータを取りだしたときで、すでに夜の12時を回ってしまいましたね。それから、新しいパソコンにディスプレイ、ターミナルアダプター、プリンターとかのケーブルをつないで、パソコンをもとの場所に置いて、それで、はたと、ターミナルアダプターのドライバーはどうなっているのか?と思い出したんですが、どうもWindows ME用のはインターネットでダウンロードしてこなくてはならないんじゃないか?と気がついたんです。でも前のパソコンのケーブルは全部付け替えた後ですから、もうインターネットに接続することが出来ないじゃないですか。で、ここで一日目は終了。」
「ターミナルアダプターというのは、インターネットに接続する機械ですよね?」
「そうです。電話のISDN回線にパソコンを接続するための機械です。」
「それで、どうしたんですか?」
「翌日大学に行って、自分の研究室でメーカーのサイトに接続してドライバーを探しました。でも、どうも説明がよく分からず、あれこれと読んでいると、前に使っていたパソコンのドライバーでいいのではないか、と思いついて、帰宅してから、もともとターミナルアダプターを買ったときにもらっていたドライバーをインストールして、何とかインターネットに接続することが出来ました。めでたしめでたしです。これまで自慢じゃないですが、自分でインターネットの設定が出来たことがなかったですからね。自分の技術力も上がったものだと....」
「それは単に、新しいWindows MEを使うと設定がしやすくなったとか、プロバイダーの説明がわかりやすくなったとか、そういうことじゃないんですか?」
「そうとも考えられます。まあ、いいじゃないですか。」
「後はソフトをどんどん入れるだけですね。」
「まず、インターネット関係で、Netscapeを入れて、メールソフトでBeckyを入れて、前のパソコンから取り出しておいたデータを入れました。これでインターネット関係はおしまいです。メールソフトも今回は一発で接続できました。」
「Netscapeを使っていらっしゃるんですか?Internet Explorerじゃなくて?」
「これは惰性ですね。Internet Explorerは画面の構成とか嫌いなんですよ。昔は(と言ってもつい2年前ですが、Netscapeの方がだんぜん優勢だったんですけどね。」
「なんか惰性が多いですね。」
「いや別にそういうわけじゃなくて、新しいやり方に変えるのって、面倒でしょ?別に僕はこれでお金をもらって生活しているわけでもないですから、自分が馴染んでいるものでもういいやって気になりますよ。
もちろん、それでも時々、そんなものをほっといてでも乗り換えてしまうような便利なソフトとかが現れたりするわけですけど..」
「メールソフトもOutlook Expressとかじゃないんですか?」
「Outlook Expressも、使い勝手が悪くて嫌いです。だいたい、初期設定でメールがHTML形式で送られるようになっているなんて非常識ですよ。学生に、いつも、テキストファイルでメールを送るように言うんですが、設定方法がよくわからないとか答えられるとお手上げですね。Beckyはインターネットからダウンロードして購入する、いわゆるシェアウエアというソフトですが、使いやすいですね。確かシェアウエアのメールソフトでは一番売れているんじゃないでしょうか。」
「他には?」
「あとは、一太郎、Microsofot Office2000、ファイルメーカープロ、秀丸、ホームページビルダー、その他たくさんと言うところでしょうか。」
「一太郎をお使いなんですか?」
「一太郎しか使っていない、と言った方がいいでしょうね。MicrosoftWordは他の人が使っていて、それで書類が送ってくるので、それを扱うために持っています。もちろん学生のパソコンに入っているワープロソフトがMicrosoftWordで、時々は使い方を教えることもありますから、いちおう一通りは使えますけどね。MicrosoftWordとIMEを組み合わせて文章を書いていたら、頭が悪くなるんじゃないですか?少なくとも、ATOKくらいは入れておかないと。」
「なかなか辛辣ですね。」
「ファイルメーカープロというのは何ですか?」
「これは、もともとはマックで使われていたデータベースソフトです。学会の名簿管理をこれでやってるので使っています。MicrosoftからもAccessというのが出ていますが、ファイルメーカープロの方が簡単に使えますね。新しいソフトに乗り換えるのも大変ですから、昔のままで使っているわけです。ただ、ファイルメーカープロは新しく買うと高いんですよね。4万円位するんじゃないですか?」
「秀丸というのは学生のパソコンにも入っているソフトでしょう?」
「そうです。これもBeckyと同じでシェアウエアです。名古屋学院大学は団体で一括購入していますね。秀丸はエディターという種類のソフトですが、要するにワープロソフトから文書をきれいに見せるための機能を取って、とにかく文章を書くだけの機能に絞ったものです。機能を限定して、そのかわり軽いソフトにしているわけです。この秀丸というのは本当に丈夫なソフトでどんな環境で使ってもトラブルを起こさないですね。それにクリック一発で瞬時に起動しますから使っていて気分がいいですよ。原稿の下書きをするときなどに使っています。」
「ホームページビルダーというのは、つまりは、このホームページを作っているソフトでしょう?」
「最初はMicrosoftのFrontPageを使おうとして練習したんですが、ものにならなくて、ホームページビルダーを使って作ってみたら、あっと言う間に出来てしまったので、そのまま使ってます。ホームページを作ろうとして1年くらいぐずぐずしていたので、簡単に出来てしまったときには感激してしまって...オッと、出来ちゃったじゃない!という感じでしたね。」
「他にはどんなものを?」
「まあ、実際に普段使うソフトはこんなものでしょう。」
「いや、他には、というのは、パソコンのゲームがお好きだと聞いたのですが。」
「えっ?」
「ですからゲームはどんなものをインストールされたのかなあ?と思って。これだけの性能のパソコンだったら何でも出来るじゃないですか?」
「いや、仕事が忙しい身でありますし、そんなことはとても口に出して言える立場にございませんので、コメントを差し控えさせていただきたいと...」
「「A列車で行こう!」とか「Tower」とか持っていらっしゃいましたよね。それからインターネットからダウンロードしてきた「カクテル」とか「フルーツフルーツ」とか。あれはどうしたんですか?それに「電車の運転をパソコンで出来る!」と言ってはしゃいでいらっしゃった「Train Simulator」はどうなっているのですか?」
「ちょっと、仕事の予定が詰まっていますので、今日はこのあたりで失礼させていただくことにします。」
このページのトップへ戻る
第1日目のページへ戻る
自宅のページへ戻る
ホームページのトップへ戻る