2001年 9月18日作成

第14日目 何を教えているのか(2001年度版)

「今年は全然このページが更新されてませんね。」
「もうあれやこれやで大変でしたからね。自宅のページの更新はお休みでした。」
「てっきり、「毒を食わば皿まで」と言っていらっしゃったので、本当に皿まで食べてしまったのかと心配していましたよ。」
「似たようなもんでしたね。」

「さてもう秋学期になっていまいますが、今年は大学院の通信制課程が始まって大変なことになると大騒動していましたが、どうですか?」
「大変なことになるということで、学部と大学院の授業を一コマずつ減らしてもらったので、なんとかなっています。」
「減らしたというのはどの授業なんですか?
「えっとですね、学部では英語特講2cです。TOEFL英語を扱っていた授業です。」
「だいぶ長くやっていた授業じゃないんですか?」
「そうですね。結構愛着があったんですが、授業の時間が水曜日の1限で組まれて、そのあとすぐにゼミがありますし、それでなくても水曜日は午後から、というか昼休みからどんどん会議が入りますので、以前からパンク状態でした。それと、あと、非常勤の先生に引き継ぎやすいという事情もありましたけど。」

「大学院の方では英語教育方法論を減らしたんですよね?」
「これは2年しかやらなかったんですが、大学院の授業を毎週やるということは自分の勉強にもなりますから続けたかったんですが、時間の余裕が全くなくなりますのでこれもお引き取り願いました。」
「これも非常勤の先生に引き継いだんですね?」
「そうです。鳴門教育大学の今井先生に夏休みの集中講義で来ていただきました。おもしろい講義だったようで大変好評でした。」

「それからですね、もう一つ英語演習111/112を減らしました。」
「あれ?学部で減らした授業は一つじゃなかったんですか?」
「実は、英語科教育法2という授業が増えているんですよ。これは教職課程が新課程になって、それが学年進行で今年の2年生から始まった授業なんですが。」
「それはまた大変ですね?新しい授業なんでしょう?」
「そうですね。これまでの英語科教育法はいちおう通年科目で設定していたのですが、後期はほとんど模擬授業の演習だけで全部取られてしまいますから、講義としては半期だけでしたし、演習ももう少し教材研究などの部分で深くやりたいと思っていたこともあったので、まるまる一つ分の講義が増えてそれはそれでありがたいのですが、やっぱり新しい授業は大変ですね。」

「減らしたというもう一つの授業は英語演習111/112という授業で、英語検定2級を取るという授業でしょう?」
「そうです。1学年1クラスという予備校のような学生数でやっていましたけど、テスト&レクチャーで授業を進めて、マークシートを駆使した授業でした。おもしろかったですけどね。」
「これはどなたに引き継いだんですか?」
「これは鈴木重樹先生に引き継いでいただきました。」
「英検についてはこれから先のことがいろいろ噂されていますがどうなっているんですか?」
「これについては、一時廃止されるとか間違って報道されて、英検協会が記者会見を開いたりとひと騒動だったですけどね。ホームページで載っていますね。(http://www.eiken.or.jp/)結局、文部科学省の認定制度がすべて廃止されるのでその余波で英検も、ということですから、別に英検がどうこうという話しではないんですけどね。でも、次のカリキュラム改訂では、何か考慮することになるかもしれません。」

「それで通信制大学院はどうなんですか?」
「うーん、お盆のころにスクーリングをやりましたけどね、大学院生の皆さんはものすごく熱心でしたね。でも、皆さんバラバラでしょう。おまけに仕事をお持ちですから、スクーリングに出席して初めて勉強に火がついたという人がたくさんいました。通信制で勉強するのは大変だなあ、と思いました。」
「普段の仕事はどうなんでしょう?」
「質問とか、レポートとか、ぼちぼち来ます。それ自体はそれほどではないんですが、初年度ということで、何をやるにしても先生方で集まって決めなくてはならないですから、その時間が取られます。来年になると修士論文の指導がありますので、また大変になるでしょうね。」

「来年度はどうなるんですか?」
「あまり言いたくないんですが、増える分はわかってるんですよ。」
「えっ?」
「まず、今お話しした通信制大学院は修士論文の指導のためのクラスが増えます。まあ、これはいいとして、、、」
「あまりよくないですけどね。まだあるんですか?」
「教職課程で「総合的な学習の時間」のための時間が増えるんですよ。例の教職課程の新課程ですけどね、3年生のための授業なんです。」
「どんな授業なんですか?」
「それが、だいたい「総合的な学習の時間」というのが新しいコンセプトの授業で、現場の先生方も大変苦労しているんですが、その教員を養成するための授業ですから、何を教えるのか、どういうふうに教えるのか、ということから話しが始まるんですよ。」

「今年は英語科教育法2が始まって、大変なんでしょう?それに加えて、また来年度新しい授業が始まるんですか?まだ大騒動が続きますね。それで、授業が新しく2つ増えて、何を減らすんですか?」
「いやあ、どうなるんですかね。減らす分は何も決まっていませんけどね。」
「それって、「毒を喰わば皿まで<Part 2>」じゃないですか!」
「まあ宿命というか、業というか、先祖に誰か寺子屋か何かに火をつけた人がいたんじゃないですか?しょうがないんですよね。」

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