2003年 9月23日作成

第19日目 ソウル雑感

「ソウルに行ってらっしゃたんでしょ?」
「そうです。でも2泊3日ですよ。」
「何のお仕事ですか?」
「要するにソウルの外国語専門学校が日本留学コースを設けているので、そこと提携できないか、という話しですね。」

「で、先生は韓国語できるんですか?」
「まともに話せるのは、「アンニョンハシムニカ(こんにちは)」「アンニョンハセヨ(こんにちは)」「カムサハムニダ(ありがとう)」の3つだけです。」
「それはまともに話せるとは言わないです。」
「だいたい、先方が日本語を専門にしている人とか日本人とか、そういう人ばかりなので仕事については問題ないんですよ。」
「ホテルとかはどうされたんですか?」
「古いホテルで、もともと日本人のお客さんを期待していたホテルでしょうから、日本語はちゃんと通じました。」
「街の中とかはどうだったんですか?」
「だいたい案内の人がついていましたからそんなに困りませんでしたよ。ソウルでは英語か日本語がわかるとなんとかなることもあります。」
「そうなんですか。」
「もちろん、どうにもならないことの方が多いですけどね。」

「それで韓国はいかがでしたか?」
「名古屋から2時間ですしね、出国とか入国も別に簡単ですし、あんまり外国に行ったという感じはしないですね。鹿児島にパスポートを持って行った感じですかね。もっとも名古屋空港から出かけたりするのは気楽ですけど、ソウルの仁川国際空港は成田なんか比べものにならないくらい立派なところですから、少しは緊張しました。」
「初めてですか?」
「韓国は初めてです。ただ、外国に出かけるのも久しぶりです。あわててパスポートを取りに行きました。前のパスポートがとっくに期限切れでしたので。」

「仕事以外ではどこに行ったんですか?」
「景福宮(キョンボックン)の中にある国立民族博物館に行きました。李朝の王宮があったところです。有名な光化門とかも見ました。」
「日本総督府をその目の前に立てて大ひんしゅくを買ってたところですね。今は撤去されたんですよね?」
「そうです。この1、2年のことだったんじゃないでしょうか。きれいさっぱりなくなっていました。もともとは背景の山とかを望んで街の風景にとけ込むように作られている王宮ですから、そこに総督府のような建物を建てて威厳を保とうとすること自体が愚かなことだと思います。」

「で、博物館は?」
「ええ、これは見応えがありますよ。韓国の暮らしの歴史がよくわかります。なかなかおもしろかったですね。」

「韓国だと日本人が目立たなくていいしょう?」
「それがですね、どこに行っても日本語で話しかけられました。何でだかわからないんですけど。」
「どんな格好でうろうろしていたんですか?」
「グレーのスーツですが。」
「週末に行ってらっしゃたんでしょう?そんなの目立つに決まってるじゃないですか!」「うーん、そうですかね。自分としては地味で目立たないと思っていたんですが、特に帰りの仁川国際空港では免税店で店員が日本語でつきまとってきましたよ。「かいしゃのおみやげですか?」とか「こちらは小分けできて便利ですよ」とか。」

「でも楽しかったわけですよね。」
「いやあ、まあ、仕事で行ったわけですから、楽しかったとか、そういうことはとても言えませんよ。」

「じゃ、楽しかったということで、今日の結論に...」

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