名古屋学院大学通信制大学院
外国語学研究科英語学専攻


英語教育学研究


2003/ 5/ 7更新



内容
 授業ガイダンス

 英語教育学、第2言語習得論等で利用する学術雑誌(英文)

 授業ガイダンス

 テーマ
 本講義は、英語教育学の背景となる幅広い理論的な側面について基本的な理解を得ることを目的とする。
もとより英語教育学という分野は様々な関連領域からその研究成果を集結して成立している。もちろん英語教育には実践面で技術的知識、つまり授業を進める上での「ノウハウ」と言われるものがあり、その重要性は否定されるべきではない。現実に行われている英語学習を観察し、そこでの現象の分析によって得られることは実に豊富である。
 しかし一方で、そのような実践的な「ノウハウ」を支えている理論的な側面も同様に重要である。一見すると抽象的であり、また統計処理をしたデータは実践の場面では役に立たないように思えるかもしれない。しかし、このような事柄の積み重ねが新たな「ノウハウ」を生み出す。この意味でも、理論的な背景を幅広く理解することは重要である。

レポート課題の学習方法
 教材は下にあるようにBrown (2000)を用いる。

 扱う内容について、まず、Brown (2000)の第1章では "Language, Learning, and Teaching" として、外国語教育及び学習について全般的な論述がある。この部分は、必ず最初に目を通して共通理解としてほしい。
 次にBrown (2000)では、以下の内容を、それぞれ1章ないし2章にわたって扱っている。
(1)L1/L2習得のそれぞれの特徴および両者の比較(第2章・第3章)
(2)一般的な学習特性および外国語学習の方法(第4章・第5章)
(3)外国語学習における個人差(第6章)
(4)外国語学習における社会文化的要因(第7章)
(5)対照分析・中間言語・誤答分析(第8章)
(6)コミュニケーション能力について(第9章)
(7)第2言語習得論(第10章)

課題 
教科書および必要に応じて参考資料や関連文献を読んで以下の手順でレポートを作成しなさい。

(1)教科書の第1章を読んで、Brown (2000)の考える外国語教育全般の考え方について理解する。
(2)教科書の残りに目を通し、上にあげた教科書の内容(1)〜(7)について自分がもっとも興味を持っている領域を選び出す。
(3)Brown (2000)の該当の章をまとめる。
(4)(3)のまとめに対して、自分の意見を述べる。

指定教材
*H. Douglas Brown(2000). Principles of Language Learning and Teaching (4th ed.), White Plains, NY: Addison Wesley Longman.

参考文献
*K.ジョンソン・H.ジョンソン(編)岡秀夫(監訳)(1999)『外国語教育大辞典』大修館書店.

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