パソコンを利用した作成法:新卒論作成法
2005.11.10更新

 卒論負け組みにならないためにも以下の手順で作成するとよい。必ず速く完成するはずである。パソコンやプレゼンが苦手だからといって最初からWordで書いていると結局、仕上げるのが最後になっていますはずである。

■ Powerpointによる情報収集:「編集力」の向上

  Powerpointを利用し、情報収集に役立てる。少しずつ発表して、アイディアをもらいながら、卒論を組み立てる。最低30枚のスライドを目指すとよい。
  1. 1枚目のスライドは卒論仮タイトルを入れる。
  2. 最後に参考文献のスライドを2枚(参考URL、参考文献)用意する。
  3. 最初はスライド10枚作成し、タイトルだけを入れる。
  4. スライドの基本として@:ヘッダー
  5. スライドの基本としてA:レイアウト選択
  6. スライドの基本としてB:スライドデザインの選択
  7. スライドの基本としてC:スライドマスターでの編集
  8. ノートペインにインターネットからの資料を貼り付ける(ノートペインの利用):データ出所も記載する。
  9. 他のサイトからコピーをする際には、リッチテキスト(書式付きテキスト)の意味を理解する。文字(テキスト)+書式
  10. 発表を通じて、インターネットから得たデータの質を確認する。
  11. 発表したスライドから修正してゆく。
  12. 作成したスライドは修正しても削除しない(またいつか使えるかもしれないので)。
  13. 新たなスライドを追加し、アイディアを加える。

■ Powerpointによるアイディアのまとめ

 Powerpointを上手に利用すると、アイディアをまとめることができる。発表を通じてだめ出しをしてもらいながら、ぼんやりとしていたアイディアをはっきりさせることができる。このために、Powerpoint機能を十分に使いこなすことも必要である。
  1. スライドは追加し、合計50枚を目途に作成する。
  2. 目的別スライドショーを設定し、今回の発表分をまとめる。
  3. 3枚程度の発表用のスライドを作成し、何回も発表する。
  4. 発表者は発表者ノートを作成し、徐々に丁寧なプレゼンを心がける。
  5. 箇条書きスライドでアイディアをまとめる。
  6. 発表後、皆でダメだし → すぐに加筆・修正
  7. 発表者ノートを利用し、発表やWordの下書きとする。
  8. スライドごとに関連事項をメモをする。スライドの説明文章を書いておく。
  9. 特に、図表の場合には、説明を詳細に書く。
  10. 一覧表示で全体の構成を確認する。
  11. 配布資料の印刷で全体のスライドのダメだし(印刷テクニック)。

50枚できたらPowerpointで全体の構成を確認し、その後、Wordで作業をする。

■ Wordによる文章構築

  1. テンプレートをダウンロードし、ファイル名を付けて保存。
  2. 自分の文章を上書きしてゆく。Powerpointの発表者ノートをWordに貼り付ける。
  3. しゃべり言葉(口語)を文章として修正(文語)
  4. 体裁はWEBサイトの「書き方一例」を参照し、自分でチェックする。
  5. 見出し機能を利用し、目次は自動作成する。(自動変更)作成
  6. 箇条書きにはしない(Powerpointとの違い)。
  7. ヘッダーにはバージョン(全部完成してVersion 1、すなわち初校がVer.1.00)と日付をつける。
Powerpointの表は、そのままWordに貼り付けられないので注意!

■ 印刷とダメだし作業

パソコン画面では詳細なチェックできないので、ダメだしは印刷して行う。(紙媒体をうまく利用する)これらの技術を身に付けることが重要である。
  1. 印刷は裏紙でOK
  2. A4サイズの用紙1枚に2頁を印刷する(下書き):常に携帯できるように
  3. 赤ペンも常時携帯
  4. ダメだし(依頼) → 返却 → 加筆・修正 → 印刷(この繰り返し)
  5. ダメだししてもらった人をチェックしておくとよい。
  6. 初校・第2校などの提出時には、チェックの経過リストも添付のこと。(いつ誰にダメ出しをしてもらったか)

■ダメだし方法:「日本語能力」の向上

最低のチェックポイントは、コンピュータ(検索機能)にやらせることもできる。(少しでもミスは少なくする)

論文の書き方(ダメ出しサンプル)

■Wordの特殊機能

これまで提出された論文(初校)をみると、ケアレスミスが非常に多い。よく書けている文章でも、最低5ヶ所程度は見つかる。この程度は許容範囲であるが、仕事では許されない場合もあるので、今から習慣づけておくとよい。パソコンのワープロ機能をある程度利用できれば、このようなつまらないミスはかなり減らすことができるはずである。基本的な使い方はもちろんのこと、これらの機能は卒業後、大変役立つ機能であるので少しでも多くマスターしておくこと。
 マスターすべきワープロ機能(『情報処理基礎実習』を参考)

■ データの管理

 パソコンが安定して動くと思ってはいけない。リスクを回避するために、常にデータ(ppt,doc,xls)のバックアップをとっておくことが重要である。(将来の危機管理ができないといけない)

■ 資料の調査

参考文献をインターネット(URL)だけにしないために、多くの雑誌の記事を引用する。「主要参考文献」が入手できたら、十分に読みこなすとよい。(日本語のトレーニングにもなる)図書館ガイダンスを利用して、理解しておくのも良い。(3年生対象であるが、他の学年もどしどし参加すべきであろう)

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